プロゴルファーが使っているクラブって結構気になりますよね!?
ゴルフ雑誌等で掲載されているとついじっくり見ちゃったりします。
プロゴルファーのクラブセッティングではクラブヘッドだけでなく
どんなシャフトを使っているかも載っていたりしますよね。
シャフトの好みは人それぞれなので、個性があって面白いですが、
300ヤード以上飛ばす男子プロでも一般アマチュアと変わらない
重量帯のシャフトを使っていたりします。
男子プロのパワーであれば重くて硬いシャフトを使っているのかなと思ったら
意外と軽くて硬いシャフトを使っている選手がちらほらと。
いわゆる軽硬シャフトを使用している選手が増えつつあるので、
気になって軽硬シャフトについて調べてみたので是非参考にして下さい!
軽硬シャフトとは?
軽硬シャフトというのはその名の通り、軽くて硬いシャフトのことです。
一昔前までシャフトはパワーがある人は
重くて硬いシャフトを好んで使用していました。
ドライバーにはカーボンシャフトを挿すのが当たり前になっていますが、
ドライバーにダイナミックゴールドのような
しっかり重量のあるスチールシャフトを挿していました。
カーボンシャフトが一般的になってからも、
パワーがある人は80g、90gといった重めの重量のシャフトを使用していました。
ヘッドスピードが速いとシャフトのしなりが大きくなるので、
柔らかいシャフトだとしなりすぎてしまって
タイミングが取りにくいんですね。
また、シャフトの重さはある程度あった方が
スイングが安定しやすくなるのでブレが少なくなります。
クラブの重量を感じてスイングすることが出来るので
良いショットが出やすくなるということですね!
ですが、現在ではパワーのある男子プロでも50g台の軽量シャフトを
ドライバーに挿して使用していたりします。
シャフトの重量だけ見たら半分くらいになっていますね!
ただ、硬さはXやXX(TX)といった非常に硬いものを使用していますが。
一昔前の技術では軽くて硬いシャフトを作ることが出来ませんでした。。。
硬くするためには強度を確保するために
構造上どうしても重くなってしまっていましたが、
研究の成果から軽くしても硬度を出すことが出来るようになったので
軽硬のシャフトが作れるようになりました。
ゴルフクラブの中で一番飛距離を出せるのがドライバーです。
ドライバーは昔と比べると長尺化して更に飛ばせるようになっています。
ですが、どうしても長尺にするとシャフトが長くなる分、
重くなってしまいますし、バランスが出過ぎてしまいます。。。
そういう意味でも、軽硬シャフトは現在のドライバーとマッチしやすいですね!
軽硬シャフトはドライバーだけじゃない!
軽硬シャフトというとどうしてもドライバーに目が行きがちですが、
フェアウェイウッドやユーティリティ、アイアンを軽硬シャフトにしてもいいんです!
軽硬シャフトであればヘッドスピードが早くなりやすいので
飛距離が伸びたり、弾道が高くなったりしますからね。
ただ、注意が必要なのは地面の上から打つことがあるクラブということです。。。
ドライバーは基本的にティーアップして打つのであまり意識しなくても良いですが、
芝の上やラフの中から打つと芝の抵抗を受けます。
ある程度重量があれば、抵抗に負けず振り抜けますが、
軽過ぎると夏場の深いラフから打ったら芝の抵抗に負けて
全然飛ばないなんてこともあります。
ラフに入ったらほぼワンペナルティみたいな状態になってしまうと
なかなか良いスコアも出せませんよね!?
なので、ドライバー以外のクラブを軽硬シャフトにする場合は
計測データ以外のこともしっかりと考えた上で行いましょう!
軽硬シャフトのメリット・デメリット
軽硬シャフトのメリットとデメリットを紹介します。
メリット
振りやすくなってヘッドスピードが上がる
軽硬シャフトのメリットはなんといっても飛距離がアップする可能性があることです!
なぜ飛ぶようになるのかというと、ヘッドスピードを上げやすくなるからです。
軽いシャフトと重いシャフトでは軽いシャフトの方が振りやすく、早く振ることが出来ます。
10〜20g軽いシャフトを使えば、個人差はありますが、
ヘッドスピードが2〜3m/s程度早くなるので
10ヤード以上飛距離がアップすることもあります!
スイングを変えずに飛ばせるようになるのはいいですよね!
デメリット
トップしやすくなる
シャフトを軽くするとどうしても手打ちになりやすくなります。
ある程度重さがあれば自然に身体を使って振りますが、
軽いと手先で振れてしまいますからね。。。
クラブの重さを使って振るのが難しいので、
クラブがボールに届かず、トップもしやすくなります。
なので、軽硬シャフトを有効に使うことが出来るのは
スイングがしっかりしている中上級者だけですね!
ドライバーだけ軽硬シャフトにすると重量フローが崩れる
ゴルフクラブは単品ではなく、クラブセット全体で考える必要があります。
基本的にウェッジからドライバーにかけて長さが短くなっていき、重量も軽くなっていきます。
そして、重量は一定間隔ごとに軽くなっていくのが良いとされています。
ですが、ドライバーだけでで軽硬シャフトを使用すると、
ドライバーだけが軽くなり過ぎてしまって重量フローが崩れる可能性があります。
そのため、「ドライバーが調子が良いのにアイアンが全然ダメ」
というように一方が良くても一方がダメな状態になってしまう可能性が高くなります。。。
軽硬シャフトを使うなら、クラブセッティング全体の見直しをしないと、
ゴルフがおかしくなることもあるので注意が必要ですね!
軽硬シャフトを使ってみたら?
私も軽硬シャフトをドライバーに挿して、試しに使ってみました。
普段は70g台のSシャフトを使っていますが、
60gのXシャフト、50gのXシャフトを試しに打ってみました。
60gのXシャフトだとそこまで軽くなったという感覚はありませんでした。。。
ですが、50gのXシャフトとなるとかなり軽く感じました!
いつもと同じ感じに振っても明らかにヘッドスピードが上がっている感じがしましたし、
実際にヘッドスピードが上がっていました。
ただ、やはり軽くなった分、慣れるまではなかなか安定して良いショットが出ませんでしたね笑
ちゃんと当たれば普段より10ヤードくらい飛ぶことは飛ぶのですが、
軽くなった分、手打ちになってしまったりして上手く芯でヒット出来ず、
ショットがなかなか安定しなかったのでやはり練習は必要です。。。
また、同じモデルの重量違いのシャフトを試しましたが、
重量や硬さの違いで同じモデルのシャフトでも別のシャフトに感じたので
単純に重さと硬さを変えれば良いというものでもないかもしれませんね。
それに、たった10g程度シャフトの重さや硬さが違うだけで
ドライバーが別物のように感じたので、
しっかりと重量フローを考えてクラブセッティングを組んでいると
ドライバーだけが異様に軽くなってしまうので、
ドライバーを軽硬シャフトにするなら、
全体的なクラブセッティングを見直す必要もあると感じました。
パターを除いた13本のクラブを出来るだけ同じ間隔で振れるのがベストですが、
軽硬シャフトだと、どうしてもドライバーだけ別物のスイングになってしまいそうですね。
そもそもドライバーはヘッドも大きく別物感はありますが笑
メリットもデメリットもありますが、軽硬シャフトは上手に使えば
ショットの精度はそのままに飛距離を伸ばすことは充分に可能だと思いますが、
やはりある程度技術の高いゴルファーでないとデメリットの方が大きそうですね!
まとめ
軽硬シャフトはシャフトが軽量になる分、ヘッドスピードが上がりやすく
飛距離アップにつながる可能性が高いです。
ただ、万人にハマるかというとそうではありません。
スイングが固まっていない初心者やミート率が低いゴルファーだと
ある程度重さがあった方がスイングが良くなるので
結果として軽硬ではない普通に使っているシャフトの方が飛ぶかもしれません。
ですが、スイングが固まっている中上級者であれば、
シャフトが軽くなってもショットの精度も落ちずに
ヘッドスピードが早くなるので、飛距離がアップするでしょう。
流行っているからと軽硬シャフトに飛びつくのは危険ですが、
試してみる価値はあると思います。
なので、一度試した上で、軽硬シャフトの使用を検討してみて下さいね!