スイングに悩んでいるゴルフ仲間から
「どんな練習をしたらいいの?」
って聞かれたんです。
ゴルフには様々な練習があるけれど、
「片手打ちの練習をやってみたら、身体の使い方が自然に良くなるからおすすめだよ!」
って教えてあげたんです。
実際、私も片手打ちの練習を取り入れることでゴルフのスイングが安定してきましたからね。
調子が悪くなったら、ハーフスイング(ビジネスゾーン)の練習に加えて、
片手打ちの練習もしています。
普通に練習する時も、ウェッジで何球か片手でボールを打ったりしますね。
プロゴルファーも片手打ちの練習をしていますし、自然にスイングも良くなります。
片手打ちはかなり良い練習ですし、片手打ちが出来るとカッコいいです!
でも、片手打ちって難しそうって思いますよね!?
コツを掴めば片手打ちでも上手く打てるようになります。
なぜ片手打ちの練習をする?
ゴルフはクラブを効率的に使って、身体の大きな筋肉で打つことが重要です。
筋肉ムキムキの男性は力が強いので腕の力だけでそれなりのスピードで
クラブが振れてしまいます。
ですが、本来であれば体幹の大きな筋肉を使って振った方がスイングも安定しますし、
もっと早く振れます。
逆に力が弱い子供や女性は男性ほど早く振れないかもしれませんが、
自然に大きな筋肉を使ってクラブに振られるような効率的なスイングをします。
力が弱い人ほどクラブや身体を上手に使わないとヘッドスピードを上げられないので
自然に良いスイングが身に付きやすいです。
それと同様に、体幹を使った効率的なスイングを身に付けるのに、
片手打ちの練習は有効です。
両手では腕の力だけでもクラブが振れてしまいますが、
片手ではクラブが重く感じてしまって腕の力だけでは上手に打てません。
体幹を使った正しい軌道のスイングであれば、
余計な力を使わなくてもしっかりと飛んでくれます。
つまり、片手打ちの練習をして、上手に打てるようになれば、
自然に効率的な良いスイングに近づいていきます!
片手打ち練習の効果は?
片手打ちの練習をしていくと、左右それぞれのクラブ本来の手の使い方や
身体の使い方が段々分かってきます。
手首を柔らかく使う感覚やグリップの握る強さの感覚も自然に分かってきますね。
左右の腕の動きがちゃんと出来ていないのに両手で打つと、
腕が本来の動きをしなくても利き腕を上手く使うことで
ボールを打つことが出来てしまいます。
この状態で練習を続けると間違った腕の使い方が身に付いてしまい、
ゴルフの上達を妨げてしまいます。
変な癖が付くとなかなか直らないですからね。
片手打ちの時の左右各々の腕の動きと、
両手で打つ時と両腕の動きが微妙に違ってしまうので
これが一緒になるといいスイングになるんです!
片手打ちはどのレベルのゴルファーに有効?
片手打ちの練習が良いスイングに繋がると言っても、
ゴルフを始めたばかりのビギナーがやっても良いのでしょうか?
体幹や下半身を使って打つ感覚を正しく意識して出来るのであれば
ぜひやって欲しい練習なのですが、そもそも最初は両手でもちゃんと当たらないですし、
ゴルフスイングのことも正しく理解は出来ていないことが多いので、
むしろ逆効果になる可能性が高いです。
そのため、ゴルフスイングを理解し始めたゴルフ中級者〜上級者におすすめです。
片手打ちで上手く打つためのコツは?
プロは当たり前のようにやっているので、見ている分には簡単そうな片手打ちですが、
やってみると結構難しいです。。。
片手打ちのコツはなんと言っても腕の力で打たないことです。
いわゆる手打ちだと、上手くインパクト出来ずまともに当たりません。
片腕の力だけだとクラブはかなり重いため、振りにくいです。
手先や腕の力ではなく、身体の回転を使って打つのが
片手打ちで上手く打つコツの一つです。
身体の回転で打つためには、クラブの重みを感じることが出来なければ難しいです。
グリップを強く握り過ぎていたり、力んでいたりすると、クラブの重みが感じられないので
まずはリラックスすることが重要です。
また、足踏みをして右、左と体重移動をして、その勢いを使ってクラブを上げると
手を使わずに、身体の回転でスムーズにクラブを上げやすいです。
クラブが上がってしまえば、あとはクラブの重さで自然にクラブを下ろしてくれば
ボールにヒットします。
変に力を入れてヘッドを走らせようとせず、
クラブの重さに任せて打つと上手く打ちやすいですね。
片手打ちは何度もやってみて慣れないとなかなか打ちこなせません。
最初はまともに打てないかもしれませんが、続けているうちにコツを掴んで、
普通に打てるようになりますよ!
片手打ち練習の目的は?
目的意識を持って練習をした方が効果は高まります。
片手打ち練習も右手、左手それぞれで手の役割が違うので、
違いを意識して練習するのがベターですね。
(左打ちの場合、手の役割も逆になります。)
片手打ちの目的は、身体の動かし方や使い方を理解して、身体に覚えさせることです。
両手だと利き手に頼りがちになるので、上手く調整してボールをヒット出来ますが、
片手では正しい身体の使い方が出来ないとなかなかまともにヒットしません。
ゴルフは練習場で良いショットを打つのが重要でなく、いかにコースで実力が発揮出来るかです!
安定して片手打ちで打てるようになると、スイング軌道も安定するので、
コースでも力が発揮出来る実践的なスイングになっていきます。
右手での片手打ちの目的
私の場合、ゴルフの練習場に行った時、ストレッチや素振りが終わったら、
右手だけの素振りをして、その後に右手だけの片手打ちをします。
通常の練習で片手打ちをするのは3~5球くらいです。
右手だけの片手打ちは、クラブをタメて振る感じを覚えるのに非常に良いです。
右手だけでクラブを振ると、ヘッドが遅れてきてインパクト付近で
一気に加速するような本来の打ち方をしないとクラブがちゃんと振れないんです。
右手はスイングのエンジンになります。
飛距離アップには右手の使い方が重要になりますし、
下半身や体幹の使い方も覚えると一気に飛距離が伸びますよ!
左手での片手打ちの目的
次に右手と同じように、左手だけの素振りをしてから、左手での片手打ちを3~5球位します。
私の場合は左手の方が難しかったです。。。
右手は利き手なので、なんとか扱えましたが、
普段メインで使うことが少ない左手で振るというのなかなか感覚が出なくて難しいんです。
最初は左手だけだと、手打ち気味だったこともあってクラブが上手く上げられませんでした。
左手だけでクラブを振ると左脇をしめて、手の外旋をちゃんとしないと上手く振れません。
右利きの人は、左手の力だけではクラブをコントロールすることが難しいので、
身体を使ってクラブをコントロールする感覚が分かってくるはずです。
最初は左手だけでクラブを振れない人は、
右手を少し添えて練習を始めると良いかもしれません。
段々と片手だけでクラブを上げることが出来るようになってくるので、
慣れてきたら完全に左手だけにするのが良いですね。
右打ちの場合、スイングのベースになるのは左手です。
左手の片手打ちを続けることで方向性も良くなり、ショットの安定性も高くなります。
片手打ちで使う番手は?
片手打ちではウェッジを使うのが一般的ですが、
ウェッジだけでなく他の番手を使ってみるのも良い練習になりますよ。
ウェッジ
片手打ちの練習ではウェッジを使うのが基本です。
ウェッジは短く重たいので手打ちでは上手く打てず、ダフったりトップしたり、
まともにボール当たらなかったりするので、
ミスがはっきりとミスになるので
片手打ちがちゃんと出来ているかどうかが分かりやすいです。
また、ロフトが大きくそもそも飛ばすクラブではないので、
変に飛距離を意識しなくて良くなりますね。
ショートアイアン
ウェッジで安定して片手打ちが出来るようになったら、
番手を上げて9Iくらいのショートアイアンでも片手打ちをしてみましょう。
ウェッジより少し長くなってロフトも立つので、
しっかりとヒットさせないとボールが浮きません。
最初は打ちやすいのでティーアップして打ってみましょう。
慣れてきたらマットに直にボールを置いて打ちます。
また、ハーフスイングだけでなく、フルスイングもやってみましょう。
フルスイングでもちゃんとボールに当たって飛ばせるようになったら
かなり片手打ちが出来ている証拠です!
ドライバー
かなり上級者の練習になりますが、ティーアップして、
ドライバーでも片手打ちをやってみましょう。
ドライバーはハーフスイングだとゴロにしかならないので、
フルスイングをしてライナーで打てるようになればOKです!
ドライバーは長いので片手だと非常に振りにくいです。
無駄な力が入っていたり、力んでいたりすると、
まともに当たらないレベルのミスになるので、
良いスイングが出来ているかはっきり分かります。
パター
片手打ちの練習はスイングだけでなく、パッティングにも有効です。
2m程度のショートパットの練習で右手、左手それぞれで片手打ちをやってみましょう。
片手だと両手で握るよりもフェース面が安定しにくいので、
パターでも体幹を使って打つ感覚が掴めます。
片手打ちの練習方法
片手打ち練習は右手、左手両方行いましょう!
右打ちの場合、左手がスイングのベースになって、ショットの安定性を高めるので
まずは左手で片手打ちが出来るようになってから、スイングのエンジンになる、
右手で片手打ちが出来るようになるのがベターですね。
まずは素振りから
いきなりボールを打ってもなかなか当たりません。
チョロばかりだと練習代が勿体無いですし、まずはボールを打つ前に素振りをして
片手打ちの感覚を掴みましょう。
クラブヘッドの重さを感じながら何度か素振りをして、片手打ちのイメージをしてみましょう。
素振りの段階で、どダフリをしていたらボールを打ってもダフってしまいます。。。
安定して素振りが出来るようになったらボールを打ってみましょう。
小さい振り幅で打つ
いきなりフルスイングをしても空振りをしたり、トップしたりでまともにボールに当たりません。
なので、最初は小さな振り幅で打っていきます。
プロはハーフスイングで片手打ちをしていますが、最初はもっと小さなスイングでOKです。
膝から膝くらいで全然構いません。
膝から膝で安定して芯でヒット出来るようになったら、
- 腰から腰のハーフスイング
- 肩から肩のスリークォータースイング
- フルスイング
と徐々に振り幅を大きくしていきましょう。
最初から振り幅を大きくするとまともに当たりませんし、
変な癖が付いてしまうこともあります。
そのため、小さな振り幅からスタートして、安定して芯でヒット出来るようになったら
次の段階へというようにレベルを上げていくことが大事です。
また、ゴルフは反復練習で基礎を作ることで効率的なスイングが出来上がります。
片手打ちの練習はたいして飛距離も出ないし、地味な練習メニューですが、
地味な練習の積み重ねが確実にあなたのゴルフを上達へ導いてくれますよ!
それに、フルスイングが出来るようになったら、
今度はスイングスピードを上げていきましょう。
片手打ちでのスイングスピードの限界値を上げていくことで飛距離アップにも繋がります。
特に、なかなか飛距離を伸ばしにくいアイアンの飛距離アップにも有効ですよ!
まとめ
片手打ちをすると自然に効率的なスイングになりますし、
スイング自体も綺麗になっていくので良いことだらけです!
まだ片手打ちをやってみたことがないあなたは是非トライしてみて下さいね。
慣れないと、空振りしたり、チョロしたりしますが、
諦めずに続けていると段々と当たるようになります。
スイングの調子が悪い時も、片手打ちの練習をすることで調子が戻ることもあるから、
普段から練習に取り入れておくと良いですよ。
それに、ゴルフの練習場で片手打ちをしているだけで上手に見えます。
右手、左手それぞれで片手打ちが出来ればとてもカッコいいです!
ゴルフは見栄えも大事なので、片手打ちをマスターしちゃいましょう!