昔のゴルフの試合の映像を見ていたら、青木功さんが独特な打ち方で
パターを入れまくっているのに気付きました。
「パチン」としっかりヒットしてるけど、しっかりカップに寄るし、
しかもめちゃくちゃ入る!
青木功さんの打ち方を調べてみたらタップ式という打ち方でした!
よく見ると、タイガーウッズやジョーダンスピースといったパターの名手も
タップ式でパターを打っているように感じます。
パターといえばストローク式が一般的で、タップ式は少数という感じですが、
実際のところ、パターが上手な選手はタップ式っぽく打っていることが多いですね。
「タップ式を取り入れたら私もパッティングが上手になるかな?」
なんて思いから、タップ式のパッティングについて調べてみたので、紹介しますね!
パターの打ち方について
パターの打ち方をあまり意識せず、
何気なく打っているゴルファーもいるかもしれませんが、
パターの打ち方は大きく分けて
- ストローク式
- タップ式
の2つあります。
ストローク式とは?
パッティングの打ち方としてはタップ式よりも
ストローク式の方オーソドックスな打ち方です。
パッティングはゴルフスクールやレッスン書等では
大抵ストローク式で教えられていますね。
ストローク式はパターを振り子のように使って一定のスピードで打ちます。
振り子のイメージなので、
テイクバックとフォロースルーが同じくらいの大きさになります。
そのため、振り幅の大きさで距離感を変えることになります。
パターヘッドの重さを使って打つのでインパクトでパンチが入りにくく
距離感も安定させやすいですし、再現性も高くなります。
機械的なイメージで打てて、誰にでも合いやすい万人向けの打ち方ですね。
タップ式とは?
スマートフォンの画面を「トン」と叩く動作をタップと呼びますよね!?
タップ式はそれと同じイメージで、パターヘッドを
「コツン」とボールにヒットさせる打ち方です。
インパクトで距離感を作る打ち方なので、フォロースルーが短めになります。
パターでパンチショットをするようなイメージですね!
インパクトの強弱で距離感を出すので、感性をフルに活かした打ち方ですね。
タップ式のパッティングの名手としては青木功が有名ですね!
タップ式の打ち方は?
タップ式は手首を視点にして「コツン」としっかりとインパクトして打ちます。
アドレス時に正面から見た時、ストローク式では五角形になりますが、
タップ式は腕から肩を結んだ線が三角形になります。
ストローク式では真っ直ぐ引いて真っ直ぐ出すストロークになりますが、
タップ式ではあまり真っ直ぐのイメージを強く意識しなくてもOKです。
インパクトの時にスクエアにヒットすれば良いくらいの気持ちでOKです。
タップ式の距離感の出し方は?
タップ式が合う、合わないが出やすいのが距離感の出し方です。
ストローク式のように振り幅で距離で変えるというよりは
インパクトの強弱やボールをヒットした時の感覚で距離感を作ります。
そのため、感覚を強く使って距離感を出したいタイプは
上手くハマって距離感が合いやすいかもしれませんが、
反対に強過ぎたり弱過ぎたり上手く距離感が出せないタイプもいます。
タップ式は感覚を重視するタイプだと、安定して良い距離感を出しやすいですね。
ストローク式が合わないゴルファーはタップ式を試す価値あり!
ストローク式は万人に合いやすいパッティングスタイルです。
振り幅で距離感を決めて打つので、機械的に打てて安定しやすいのが特徴ですが、
それが逆に上手くハマらないゴルファーも少なからずいます。。。
パッティングはとにかくルール内の打ち方で入ればOKです!
なので、パッティングはストローク式と決め付けず、
打ちにくさや違和感があれば、タップ式を試してみて下さい!
せっかく感性が鋭いのにオートマチック感が強い
ストローク式でパッティングをしてしまうと
感性を活かすことが出来ないなんてパターンもありますからね。
また、パッティングはフィーリングが非常に重要です。
ストローク式で上手くいっている時は良いですが、
「なんか調子悪いんだよな。。。」
という時にはタップ式をぜひ試してみて下さい。
タップ式で感性を活かしたパッティングをしていると
段々良かった時の感覚が戻ってきて
パッティングが復調するかもしれませんよ!
パッティングの打ち方の遷移
実はパッティングの打ち方は時代と共に変わっているんです。
1970年代
現在はゴルフ場のグリーンと言えばベント芝が主流です。
ですが、この時代はゴルフ場のグリーン自体が高麗芝やバミューダ芝といった
芝目がキツい芝が主流でした。。。
芝目がキツいグリーンでは転がりもスムーズではありませんし、
芝目でボールが曲がったりします。
そのため、芝目に負けないように強めにヒットしてパッティングした方が入るので
タップ式がマッチしていました。
なので、T字やL字のパターを使ってタップ式で打つゴルファーがほとんどでした。
1980年代
1980年代になってくると高麗芝のグリーンから
徐々にベント芝のグリーンが主流に移り変わり始めました。
ベント芝のグリーンは高麗芝のグリーンよりも芝目が弱く、
グリーンのスピードが出しやすいです。
そのため、芝目ではなく傾斜での曲がりをイメージして打つ方が入ります。
そんな背景があったので、マレット型のパターを使って、
ストローク式で打つゴルファーがどんどん増えていきました。
1990年代以降
1990年代以降はゴルフ場のグリーンはベントグリーンが主流になりました。
高麗グリーンのゴルフ場もあるものの、ほとんどは河川敷のゴルフ場ですね。
まれに高麗芝でも超高速グリーンもありますが。
芝の品質や芝刈り機の性能が良くなったこともあり、
高速グリーンが作りやすくなりました。
そして、プロの試合では高速グリーンが基本となりました。
そのため、基本的にはスムーズに転がるベントグリーンに合わせるような
パッティングを行うようになっていて、
ストローク式が主流のパッティングスタイルになっています。
そして、ゴルフクラブ作成技術の発展に伴い、
パターヘッドも様々なものが現れました。
今では当たり前になったピン型やツーボールやスパイダー、ツノ型といった
特殊な形の大型ネオマレットと多種多様なパターヘッドが存在しています。
パターヘッドはそれぞれ特徴があるので、
ゴルファーそれぞれのストロークに合わせて
パターヘッドを合わせるため、パターのフィッティングも行われています。
- パター
- ストローク
をその人にとってベストなものに合わせることで、
パッティングも最適化されています!
タップ式のメリット・デメリット
タップ式のパッティングのメリットとデメリットを解説します。
メリット、デメリットを把握した上で、タップ式をやってみるか検討してみて下さいね!
メリット
インパクトで緩まない
タップ式はしっかりとインパクトをする打ち方なので、
インパクト時に緩みにくいです。
インパクトで緩んでしまうと、
- 1mくらいのショートパットでもカップに届かない
- 10m以上のロングパットで3m以上ショートしてしまう
なんてことになってしまいます。。。
パターの悩みが
「ショートが多い」
であれば、タップ式の方が会うかもしれませんね。
感性を活かして距離感を出せる
タップ式はストローク式のように振り幅というより、
インパクトの強弱で距離感を出します。
そのため、ボールをヒットした感覚で距離感を作っていくので
感性をフルに活かした打ち方です。
そのため、繊細なタッチも出しやすいです。
機械的に距離感を出すより、自分の感覚を活かして距離感を出したいのであれば
上手くハマる打ち方ですね。
デメリット
強く打ちすぎてしまいやすい
タップ式はインパクトが緩まない反面、ついパンチが入ってしまいがちです。。。
特になんとか入れたい場面ではつい強く打ちすぎてしまって
大オーバーなんてこともやりがいです。
大オーバーを防ぐためにも距離感を合わせる練習が必要ですね。
再現性が低い
ストローク式はパターの重さを活かして機械的に打つので
何度打っても距離を揃えやすいです。
ですが、タップ式はインパクトの強弱で距離感を出すので
毎回同じように打つのは非常に難しいです。。。
タッチが合う時は合いますが、合わない時はとことん合わない
なんてことになりがちです。。。
感性を取ってタップ式にするか
オートマチックさを取ってストローク式にするか
悩ましいところですね。
タップ式に合うパターは?
ゴルフは道具を使うスポーツで、他のスポーツに比べて道具の影響が大きいスポーツです。
そして、それはパッティングにも言えます。
タップ式のパッティングにはタップ式のパッティングに適したパターがあります。
タップ式には重量が軽めのパターが合います。
というのも、ヘッドが軽いパターの方がコントロールしやすいからです。
パターといえど多少シャフトはしなります。
そして、ヘッドが重ければ重いほどしなりも大きくなります。
ヘッドが重いとシャフトのしなりの分、
ブレやすくなるので軽いヘッドの方がベターですね。
また、ヘッドの形状もピン型やL字というように、
小さめの方がコントロールしやすいので打ちやすいです。
マレットや大型ネオマレットのパターでもタップ式で打てますが、
慣性モーメントが大きいのでどちらかというと
真っ直ぐ打ち出すイメージの強いストローク式の方が合いますからね。
色んなヘッドを試して、あなたに合うパターヘッドを選んでみて下さいね!
ストローク式とタップ式どっちが良い?
「ストローク式とタップ式どちらの方がパットが入るのか?」
それはあなた次第です。
ストローク式の方が合う方もいれば、タップ式の方がよく入る方もいます。
なので、一概にどちらが良いとは言えません。
ボウリングでも両手で転がす初心者っぽい投げ方でも、
綺麗なフォームの投げても全部のピンが倒れればストライクになります。
そして、投げ方は記録には残りません。
「パターに型無し」
なんて言われるように、結局どんな打ち方でも
入ればそれが正解の打ち方になるんです!
だから、ゴルフは面白いですよね!
まとめ
パッティングのスタイルは
- オーソドックスでオートマチックなストローク式
- 感覚重視のタップ式
があります。
それぞれにメリット、デメリットがあり、一概にどちらが良いとは言えません。
ゴルファーによって、
ストローク式が合う人もいれば、
タップ式が合う人もしますし、
その時の調子によってはストローク式からタップ式にしたら
パッティングが良くなったなんてこともあります。
パッティングはフィーリング重視なのでその時に合うスタイルを選択出来るように
ストローク式もタップ式も練習しておいた方がバリエーションが広がりますね。
パターにお悩みのあなたやタップ式のパッティングを知らなかったあなた!
ぜひ、タップ式を試してみて下さいね。