ゴルフのグリップといえば
- オーバーラッピンググリップ
- インターロッキンググリップ
が一般的ですが、これら2つのグリップはゴルフだけのもので
慣れるまで違和感がありますよね!?
私も初めてオーバーラッピンググリップやインターロッキンググリップで握った時は
変な感じがなかなか取れませんでした。。。
今ではすっかり慣れましたが!
私は元々野球をやっていたので、野球のバットの握りでゴルフが出来たらスムーズなのに
と初心者の頃は思っていましたが、実はゴルフでも野球のパットのような
握り方をしても良いんです!
野球のバットの握りからベースボールグリップ、
または10本の指で握ることからテンフィンガーグリップと呼ばれています。
テンフィンガーグリップのゴルファーは少ないですが、プロでもやっている人がいます。
そこで、テンフィンガーグリップのメリット、デメリット等を詳しく解説していきます。
テンフィンガーグリップとは?
ゴルフのグリップといえば
- オーバーラッピンググリップ
- インターロッキンググリップ
のどちらをしているゴルファーが多いですが、野球のようなグリップの
テンフィンガーグリップもあります。
野球のバットを握る時の握り方なのでベースボールグリップなんて呼ばれたりもしますね。
オーバーラッピンググリップとインターロッキンググリップは
指を重ねたり、絡めたりして握りますが、
テンフィンガーグリップは10本の指で握ります。
テンフィンガーグリップはメジャーなグリップではありませんし、
テンフィンガーグリップで握っているプロは多くはありません。
元々ゴルフのグリップはテンフィンガーグリップが主流でした。
昔のクラブは今ほどつかまりがよくなかったのでつかまりやすい
テンフィンガーグリップがマッチしていたんですね。
でも、19世紀末からはクラブの進化もあり、テンフィンガーグリップではつかまり過ぎて
フックが強くなり過ぎることがあり、右手の使い過ぎ(右打ちの場合)を防ぐため
オーバーラッピンググリップが主流になってきました。
オーバーラッピンググリップやインターロッキンググリップでゴルフを覚えたゴルファーには
テンフィンガーグリップは違和感があるかもしれませんが、
ゴルフをしたことがない方にとってはテンフィンガーグリップの方が自然なので
違和感なく握れるかもしれませんね。
テンフィンガーグリップのメリット・デメリット
テンフィンガーグリップのメリットとデメリットを紹介します。
メリット
初心者でも違和感なく握れる
オーバーラッピンググリップやインターロッキンググリップのような握り方は
他のスポーツではしません。
そのため、ゴルフ独特のグリップなので違和感があって
なかなか握れないということが多いです。
ですが、テンフィンガーグリップは野球と同じ握り方です。
ゴルフはやったことがなくても、野球はしたことがあるという方は多いので
初心者でも野球と同じ握り方ということで違和感なくスムーズにグリップが出来ます。
飛距離を出しやすい
テンフィンガーグリップは飛距離を出しやすく、
力の弱い子供や女性に特に適したグリップとされています。
というのも、オーバーラッピンググリップやインターロッキンググリップは
右手が強くなり過ぎる(右打ちの場合)のを防ぐために生まれたグリップです。
ですが、テンフィンガーグリップは右手をフルに使えるので、
フェースローテーションがしやすくなってボールが捕まえやすいので
強い球が打ちやすくなります。
そのため、テンフィンガーグリップにすることでしっかり叩けるようになって
ドライバーが飛距離アップするることもあるかもしれませんよ!
振り遅れにくい
振り遅れは腕や身体に対してクラブヘッドが遅れてしまう(身体が先行しすぎている)状態です。
テンフィンガーグリップは10本の指で握るため、グリップとの接地面が大きくなるので
身体とクラブが同調しやすくなるので、振り遅れがしにくくなります。
振り遅れるとプッシュスライスやダフリといったミスに繋がりやすいので、
振り遅れてしまってスライスやダフリが多いという場合は
テンフィンガーフィンガーを試してみるのも良いかもしれません。
デメリット
慣れていないと違和感がある
ゴルフをしたことがない初心者には違和感はないですが、
テンフィンガーグリップ以外の握り方でゴルフを覚えた方にとっては
テンフィンガーグリップは慣れるまで違和感があります。
しっくりくるまで時間がかかるので、グリップを変えるタイミングは
慎重に選んだ方が良いですね。
安定性が低くなる
テンフィンガーグリップは良くも悪くも右打ちの場合、右手を使いやすいグリップです。
右手を使えば叩きやすくなるので飛距離UPに大きく影響しますが、
右手が強過ぎるとフェースローテーションが強くなり過ぎて
曲がり幅も大きく安定性にかけます。。。
また、力みやすくなるのでダフリやトップといったミスにも繋がります。
ゴルフは基本的に左手主導で右手は添えるだけです。
必要以上に右手を使ってしまうと安定性が低くなってしまうので注意が必要です。
ゴルフで良いスコアを出すには飛ばすことよりも正確に目標へ運ぶことが重要です。
力があり過ぎる方にとってテンフィンガーグリップは安定性という面で
メリット以上にデメリットの方が大きくなるかもしれません。
操作がしやすくなることでアプローチでのコントロールがしやすくなる反面、
シンプルな打ち方をしたい場合は操作のしやすさが仇になることもあります。
もし、アプローチでテンフィンガーグリップがしっくりこないのならば、
アプローチだけ別のグリップにしても良いかもしれません。
テンフィンガーグリップはどんな人に向いている?
テンフィンガーグリップは力が弱い女性や子供に特に適したグリップです。
10本の指で握れるので、手の小さい子供でも握りやすいですし、
力が弱い方が最大限のパワーをボールに伝えられるグリップです。
安定性ではオーバーラッピンググリップやインターロッキンググリップに劣るかもしれませんが、
そもそも女性や子供はそこまで大曲りすることも無いので、
安定性よりも飛距離を重視した方が良いですからね。
また、しつこいスライスに悩むあなたにもテンフィンガーグリップはおすすめです。
テンフィンガーグリップであれば、フェースローテーションを使うやすくなるので
捕まったボールを打ちやすいです。
ボールを捕まえ切れず、スライスしてしまうゴルファーは試してみても良いかもしれませんね。
テンフィンガーグリップのプロは?
テンフィンガーグリップで握っているプロは少ないですが、
- 時松隆光プロ
- 勝みなみプロ
が有名ですね。
また、丸山茂樹プロも怪我の影響からテンフィンガーグリップに変えていますね。
道具の進化によってゴルフスイングは進化していますが、グリップだけは変わらないです。
昔のアメリカツアーではモー・ノーマンやベス・ダニエルといった選手が
テンフィンガーグリップで活躍していました。
- 時松隆光プロ
- 勝みなみプロ
は体格も一般人に近いですし、テンフィンガーグリップをやってみたいと思ったら
参考にすべきプロです。
時松隆光プロ
男子プロでテンフィンガーグリップといえば、やはり時松隆光プロですね。
YouTubeもやっていて、面白いので私もチェックしています。
時松隆光プロは身長が168cmで男子プロとしては小柄で決して飛ばし屋ではないですが、
巧さを感じさせる選手ですね。
時松隆光プロは淡々とプレーをしていていつの間にかバーディーを量産している感覚です。
時松隆光プロはゴルフの師である篠塚武久さんが提唱する桜美式を実践しています。
桜美式はテンフィンガーグリップをはじめとした独自のゴルフ理論です。
時松隆光プロはフェース面の管理が非常に上手で、フェースローテーションがしやすい
テンフィンガーグリップと合わせて、上手く自分の感覚を活かせているようです。
勝みなみプロ
勝みなみプロは2014年のKKT杯バンテリンレディスでアマチュアとして
出場して優勝し、プロ入り後も活躍を続けている女子プロです。
勝みなみプロは祖父の影響で、ゴルフを始めた時からテンフィンガーグリップなのだそうです。
テンフィンガーグリップをしているゴルファーは、試行錯誤の末テンフィンガーグリップに
辿り着いたパターンが多いと思いますが、最初からテンフィンガーグリップというのは
珍しいですね。
ですが、勝みなみプロはがゴルフを始めたのは6歳からということなので、
まだ手も小さく、一番しっくりくる握り方は
テンフィンガーグリップだったのかもしれませんね。
勝みなみプロは157cmと小柄ですが、250Y以上のドライバーショットを打ちます。
勝みなみプロのぶっ飛びなドライバーショットを見たら
テンフィンガーグリップを試してみたくなりますね!
時松隆光プロと勝みなみプロのテンフィンガーグリップは微妙に違う
時松隆光プロと勝みなみプロはテンフィンガーグリップで握っていますが、
それぞれ微妙に握り方が違います。
時松隆光プロの握り方はまさにベースボールグリップというような野球のバットの握りです。
グリップに親指を沿わせず、そのまま握っています。
そのため、指の関節に負荷がかかりにくいので優しい握り方です。
ですが、勝みなみプロはグリップに親指を沿わせて、オーバーラッピンググリップの
小指を外したような握り方です。
勝みなみプロの握り方はオーソドックスなテンフィンガーグリップですね。
時松隆光プロ、勝みなみプロは同じテンフィンガーグリップですが、
それぞれ微妙に違う握り方です。
では、どちらの握り方が良いのでしょうか?
グリップは良し悪しというよりも合う合わないです。
- 時松隆光プロ
- 勝みなみプロ
それぞれのテンフィンガーグリップを試してみて、あなたにしっくり合う方を選びましょう!
テンフィンガーグリップ以外のグリップは?
テンフィンガーグリップ以外に
- オーバーラッピンググリップ
- インターロッキンググリップ
があり、この2つの方がテンフィンガーグリップよりも主流となっています。
オーバーラッピンググリップ
オーバーラッピンググリップは左手の人差し指と中指の間に右手の小指を乗せるグリップです。
オーバーラッピンググリップの方がインターロッキンググリップよりも主流かもしれませんね。
インターロッキンググリップ
インターロッキンググリップは右手の小指と左手の人差し指を絡めるグリップです。
オーバーラッピンググリップより安定性を重視したグリップですね。
まとめ
ゴルフのグリップは
- オーバーラッピンググリップ
- インターロッキンググリップ
- テンフィンガーグリップ(ベースボールグリップ)
があります。
オーバーラッピンググリップ、インターロッキンググリップをしているゴルファーが多いですが、
野球のバットを握るようなテンフィンガーグリップでゴルフをしても全く問題ありません。
テンフィンガーグリップはフェースローテーションがしやすいので、
飛距離を出しやすいグリップで女性や子供等、手が小さくて力が弱い方には
特に適したグリップです。
テンフィンガーグリップは少数派かもしれませんが、あなたに合っていれば
試してみる価値はあります。
ゴルフをこれから始めようと思っている方には違和感はないかもしれませんが、
ゴルフをやっていてグリップを変えようとしている方には慣れるまで
なかなか違和感が取れないかもしれません。。。
ですが、メリットも大きいグリップなので是非テンフィンガーグリップを試してみて下さいね。