アマチュアゴルファーのスコアメイクでは
ショットよりもアプローチの方が重要です。
というのも、アマチュアゴルファーは
トップクラスの競技ゴルファーでも無い限りは
プロゴルファーのように高確率でパーオンすることはありません。。。
それにプロレベルでもパーオン出来ないこともありますし、
パー5の3打目はアプローチになることが多いですからね。
もちろん、パーオンすることはありますが、
それ以上にグリーン周りからのアプローチでパーを拾って
スコアを作るゴルファーが多いです。
そのため、アプローチはアマチュアゴルファーの生命線となっています。
プロや上級者が時折見せるバックスピンの効いて
急ブレーキがかかって止まるアプローチなんかは
「この人上手いな!」
と感じさせてくれる技術ですが、
バックスピンの効いたアプローチが打ててもスコアには直結しないんです。。。
グリーン手前の花道やカラーといったよくある場面から
確実に1パットで収まる距離に寄せられる技術の方が
よっぽどスコアに繋がります。
確実に寄せるためにはやはり基本が大事です。
アプローチは
- 転がして寄せるランニングアプローチ
- 上げて転がすピッチエンドラン
- 上げて止めるピッチショット
の3種類がベースになります。
その中でも、特に多用するのがピッチエンドランです。
ピッチエンドランをマスターすれば、
確実に寄せたい場面で大きなミスをせず、
安定してカップに近づけることが出来ます。
そこで、ピッチエンドランの打ち方や距離感の出し方のコツを紹介します!
「ピッチエンドランの打ち方なんて知ってるよ!」
というあなたも改めてアプローチの基本を振り返ってみましょう!
ピッチエンドランとは?
ピッチエンドランはピッチショットとランニングアプローチの中間の打ち方です。
ピッチショットはボールを高くあげてランをあまり出さない打ち方です。
そして、ランニングアプローチはピッチショットとは反対に、
あえて低く打ち出して最初から転がしていく打ち方です。
ピッチエンドランは簡単に言えばボールを上げつつ、
転がしてカップを狙っていく打ち方です。
ゴルフクラブにはボールを打ち出す角度を付けるロフト角があるので、
小細工せずに打てばロフト角の通りにボールが打ち出されます。
そして、ボールが着弾したらその場で止まらず転がります。
ピッチエンドランはゴルフクラブのロフト角通りに打ち出してボールを上げて、
着弾後は転がってカップを狙っていくというアプローチです。
ピッチショットとランニングアプローチの
良いとこ取りが出来るアプローチですね!
ピッチエンドランで使用するクラブは?
アプローチでピッチエンドランをする時、クラブは何を使えば良いのでしょうか?
基本的にはサンドウェッジ(ロブウェッジ)〜ショートアイアン(8Iくらい)までの
クラブを使用します。
ピッチエンドランではある程度、キャリーを出す必要があるので
ロフト角が立っているクラブだと
ほとんどランニングのような形になってしまいますからね。
また、ピッチエンドランは使用するクラブによって、
キャリーとランの配分が変わってきます。
サンドウェッジのようなロフト角が大きなクラブであれば
キャリーが多くなりランが少なくなりますし、
逆に9Iのようなクラブであればキャリーが少なくなってランが増えます。
そのため、キャリーとランをどういう配分で打ちたいかによって
適切なクラブが変わってくるんです!
キャリーとランの配分が重要
ピッチエンドランで距離感を出すためには
キャリーとランの配分を考えて打つことです!
ピッチエンドランは使用するクラブによって
キャリーとランの配分が変わってくるので
打ち方を1つに固定してクラブによって
キャリーとランの配分を変えて距離感を出していきます。
キャリーとランの配分の目安は下記の通りです。
使用クラブ | キャリーとランの比率 |
8I | キャリー1:ラン9 |
9I | キャリー2:ラン8 |
PW | キャリー3:ラン7 |
AW | キャリー4:ラン6 |
SW | キャリー5:ラン5 |
LW | キャリー6:ラン4 |
あくまでこれば目安なので、
練習の中であなた自身の距離感を磨いていく必要があります。
また、ゴルフ場のグリーンのスピードによっても変わってくるので
ある程度の目安を持っておいて、
ゴルフ場に応じた距離感に合わせていく必要がありますね。
ピッチエンドランが有効な場面は?
アプローチはなるべく転がした方が確実なので、
基本的にはまず最初にランニングアプローチが出来るかどうかを考えます。
ランニングアプローチでは障害物等を飛び越えることが出来ないので、
障害物等によってランニングアプローチでは寄せにくい場面で
有効なのがピッチエンドランです。
ピッチエンドランはボールを上げつつ転がせるので、
障害物を飛び越えつつ、転がしてカップを狙えますからね。
例えば、2段グリーンになっていて、上の段にカップが切られている場合です。
ランニングアプローチでも狙っていけないことはないですが、
段の下から転がしていかなくてはいけないので距離感も難しいですし
ラインも複雑になります。。。
なので、段を飛び越えて狙っていった方が寄る可能性が高くなります。
そこで、ピッチエンドランです。
ピッチエンドランであれば段を飛び越えてキャリーさせて、
そこから転がしてカップを狙っていけますからね。
ただし、ある程度ランが出るので落とし所からカップまで
ある程度距離が無いとピッチエンドランは使いにくいので注意ですね!
障害物を避けつつ、ある程度転がっても大丈夫なように
カップまでの距離がある場合にピッチエンドランを使用するのが良いですね!
ピッチエンドランの打ち方
ピッチエンドランの打ち方を解説します。
アドレス
ピッチエンドランを打つ時のアドレスのポイントは
- スタンス
- ボールの位置
- ややハンドファーストにする
です。
それぞれについて解説していきます。
スタンス
アプローチは振っても飛ばない構えを作るのが基本です。
まずスタンスの幅は狭めにします。
両足をくっ付けるくらいの狭さでOKです。
また、スクエアに構えるのが基本ですが、
ややオープンスタンス気味に構えてもOKです。
あなたにとって構えやすい方を選びましょう!
ボールの位置
ボールの位置は両足の真ん中にセットします。
ピッチエンドランはボールを上げて転がすので、
やや左足寄り(右打ちの場合)にボールを置きたくなりますが、
ゴルフクラブのロフト角の通り自然な打ち出しにすれば
良いので無理にボールを上げるようなアドレスは必要ありません。
ややハンドファーストにする
ピッチエンドランではややハンドファースト気味に構えます。
というものゴルフクラブのロフト角で自然にボールが上がってくれるので
更に上がりやすい構え方をしなくても良いからです。
無理に上げようとした構え方になると当然ミスも出やすくなるので
なるべくベーシックな構え方にするのが良いですね!
打ち方
適切なアドレスが出来たら、次は打ち方です。
ピッチエンドランは無理にボールを高く打ったり、低く打ったりする必要は無いので
変にダウンブローに打つ必要はありません。
どちらかというと、払うようなイメージの方が良いですね!
また、身体の回転で振り子のように打つことが重要です。
腕の三角形を崩さないように打つのがポイントです。
腕の三角形が崩れなければインパクトが安定しやすくなりますからね。
ピッチエンドランでは小細工は必要なく、なるべくシンプルに打って
クラブのロフト角でボールを上げるだけでOKです。
ピッチエンドランは落とし所が重要!
ピッチエンドランはボールをどこに落とすかが非常に重要になってきます。
ピッチエンドランをする時はまず、落とし場所を決めます。
落とし場所さえ意識していればあとは使用クラブによって
ランの出方が変わってくるだけなので、
どのくらい転がるかを考えるだけでOKですからね。
また、落とし所はなるべく平らなところを選択しましょう。
というのも、傾斜が付いている場所に着弾してしまうと、
打ち出した強さによって跳ね方が変わってくるので、
想定外の跳ね方をしてしまうと全然寄らない
なんてことになりかねないですからね。。。
平らなところに落とせれば、その後に傾斜があったとしても
パターのようにラインを読めばカップに寄せることは可能です。
落とし所を考えた上で、適切なキャリーとランの配分になる
クラブ選択をするのがピッチエンドランのコツですね!
まとめ
ピッチエンドランはボールを上げて転がすアプローチの基本中の基本です。
小細工せず基本の打ち方をすることで、クラブのロフトでボールを上げて
そして、転がしていくアプローチです。
使用するクラブによってキャリーとランの配分が変わってくるので
シチュエーションごとに適切なクラブを選択したいですね。
ピッチエンドランは基本の打ち方だからこそ、ミスもしにくいですし、
距離感が上手く出せれば確実に寄せていくことが出来ます。
グリーン手前の花道やカラーといった
何の変哲もないシチュエーションから確実に1パット圏内に寄せて、
1パットで沈めていくのがスコアメイクに繋がっていきます。
基本のアプローチなので地味かもしれませんが、効果は抜群ですよ!
あなたもピッチエンドランをマスターして平均スコアを上げていきましょう!