「寒くなると、ボールの飛距離が落ちる!」
ゴルファーなら、誰もが感じていることだと思います。
冬になると本当に飛びませんよね!
飛距離に自信のないゴルファーならなおさら気になりますよね。
温かい時期のゴルフに比べると、冬は明らかにボールが飛びません!
この周知の事実を改めて確認するとともに、
寒さと飛距離の関係について調べてみることにしました!
ボールの飛距離は、標高や気圧、天気・気温・湿度などの影響を受けると思われます。
冬にボールが飛ばなくなる原因もこれらの影響が大きいと考えられますが、
ここでは、“寒さ“と”飛距離低下“の関係から気温との関係を中心に考えていきたいと思います。
朝晩の気温も下がり、寒さで布団から出るのが辛くなってくる時期、
ゴルフの飛距離も落ちてくると、スコアメイクも厳しいですよね!?
平日は、寒さで布団から出られなくても、ゴルフの日は、
目覚まし時計が無くても朝4時には起きてくる「ゴルフバカ」のあなた!
私も同じです笑
そんな「ゴルフバカ」な私が、寒さで飛距離が落ちてしまう季節の対策を教えちゃいますよ!
飛距離に差が出る原因は何?
標高や気圧、天気・気温・湿度といった条件が、飛距離にどのような影響を与えるのかを
調べてみました。
空気密度の違い
こういった気象条件が少なからず影響していると、誰もが感じているとは思いますが、
ボールの飛距離にもっとも大きく関係していると考えられるのが、
どうやら「空気密度」のようです。
気温が上昇すると空気密度は小さくなりますから、空気抵抗が減り飛距離は伸びます。
逆に気温が下がると空気密度が大きくなりますから、空気抵抗が増し飛距離が落ちる
ということです。だから夏は良く飛んで、冬は飛ばないんですね!
意外ではありますが、湿度が高いと空気密度は小さくなるみたいです。
イメージとは逆なんですが、湿度が高い方が空気抵抗は小さくなるみたいですね!
ですから、湿度による影響はほとんど無いと考えて良いようです!
気圧にも影響を受けそうです。気圧が下がると空気密度は減少し、
気圧が高くなると増加しますから、気圧は低い方がボールは飛ぶということになります。
「晴れている日よりも曇っている日の方が飛ぶのか?」
という素朴な疑問もありますが、晴れている日の方が気温は高いことが多いので微妙ですね!
そうなると標高も大きく関係するような気がします。
標高が高くなると気圧が下がり空気密度が減少しますが、同時に標高が高くなることにより
気温が下がりますから、逆に空気密度は増加します。
飛距離が伸びる要因もある程度相殺されるというわけですね!
空気密度は標高や気圧、天気・気温・湿度などによって微妙に変化するということです。
要するに、標高が高くて気圧が低く気温が高ければ一番飛ぶということですね!
実際に雨が降っている時は、雨量にもよりますが空中でボールが濡れ続けますから
確実に飛距離は落ちます。
加えてフェアウェイやラフが水を含むとランが出ませんから、
トータル距離も伸びませんよね。
当然晴れて暖かい日の方が飛距離は出ますし、ランも出ますから距離は出ます。
ですが、雨が降るというのは寒さには関係ないです。
空気密度と飛距離の関係
空気密度が大きければ大きいほど空気抵抗も大きくなります。
その空気密度は、10℃で約3.3%の違いがあると言われています。
真夏の35℃と真冬の5℃では30℃の違いがありますから、約10%の違いがあります。
実際にどれくらい飛距離に影響するかは定かではありませんが、空気密度の違いが
そのまま飛距離に影響すると仮定すると、真夏に比べて真冬は約10%飛ばない
ということになりますよね。
ドライバーの飛距離が、真夏で200ヤードの人は、真冬では180ヤードということになります。
冬に飛距離が落ちるのは仕方のないことなのかもしれませんね。
※実際は他の要因もありますし、空気抵抗の影響がそのまま飛距離差として
計算できるわけではないので、あくまで仮定の話にすぎませんが。。。
ボールが冷たいと飛距離が落ちる
もう一つ、反発係数と温度の関係も考慮に入れておく必要がありそうです。
ボール自体の温度が高い方がわずかながら反発係数が上がるという報告がありますが、
ボールの飛距離にしたらわずかであるということなので、
ここでは「気温が低い時(寒い時)は、少し飛ばないかも?」くらいにしておきます。
ゴルフボールの温度が25度位の場合と0度位の場合を比べると、
1Wの場合で飛距離が5ヤード程度落ちる感覚ですね。
私は、寒さ対策として、ゴルフへ行く前日は、
部屋の暖かい所にゴルフボールを置いておきます。
当日も、ゴルフバックの中でなるべく冷えないようにしています。
ズボンのポケットの中へもいれてゴルフボールが冷えていくのを
体温で少しでも遅らせています。
寒い日に、ゴルフボールをカートに置きっぱなしはダメですよ。
寒いと飛ばないのは、他にも原因が!
厚着で動きが悪くなる
寒い時期のラウンドでは防寒が必要ですから、夏に比べるとかなり厚着になりますよね。
“着ぶくれ“とまでは言いませんが、寒い時期は厚着の影響で
どうしても動きが悪くなってしまいます。
真冬のウェアを考えたら、半袖の夏とは明らかに動きやすさが違いますからね!
夏の半袖→秋の長袖→冬のインナー+ウインドブレーカーやダウンジャケット等、
どんなに頑張っても動きは悪くなりますから、ある程度は仕方のないことだと思います。
どうしても寒いと着こみすぎてしまい、体の動きが悪くなります。
薄手で暖かいインナーやゴルフ用の防寒用のアウター等を上手く利用するといいですね。
寒さで身体が硬くなる
また、気温が低くなると、身体は硬くなります。
加えて寒い時期は、野外での活動も減り身体を動かす機会も減りますから、
動きも悪くなりますよね。
ケガにもつながるのでスタート前のストレッチなどを入念にしましょう。
肩や腰の可動域が減り、スイングも小さくなりますからヘッドスピードも落ちます。
寒さで飛距離が落ちる原因は、実はこの要因が一番大きいのではないかと思います。
寒さで身体自体が硬くなってしまっているのに加えて、ウェアなどによる動きの悪さが加わると、
さらに動きが悪くなるのは想像できます。
気が付かないうちにトップの位置が浅くなっていたりします。
結果、飛ばないから、無理して振ろうとするとミート率が低くなり、ミスが出やすくなります。
ミスが多くなってくるとスイングはどんどんコンパクトになり、
結果的に飛距離は落ちてしまいます。
私はスタート時、動きやすい範囲でですが、1枚多めに着ている事が多いです。
1、2ホールが終わって、体が暖たまってきたら、それを脱ぎます。
私なんか、そもそも体が硬いほうなので、体が回っていないことに
気が付かないなんてこともあります笑
様々な要因が重なり、寒い時期のゴルフは飛距離が落ちてしまいます。
なんか判らないけど、タイミングが違ったり、思ったより飛距離が出ていなかったり。
残り、何ホールかになった頃に、「あれ、おや」って気が付くけど、
もう遅いなんてこと1度や2度ではないですよね!
寒さによる飛距離の差はどれくらいなのか?
気温によってどれくらいの飛距離差があるのかを、
夏は30℃、冬は10℃として推定してみましょう。
先ほども述べましたが、空気密度は10℃で約3.3%の差がありますから、
20℃では約7%の差があります。
この数字に先ほどの身体の硬さや厚着による動きの悪さを考えると、
10%前後は差があるのではないかと思われます。
夏の飛距離を100とすると、春・秋で約5%、冬では約10%違ってくるということですね!
ドライバーの夏の飛距離が200ヤードの人なら、春と秋は190ヤード、
冬なら180ヤードということになりますから、約20ヤード減になります。
これに加え、冬場は風も強いですから余計飛びません!
特にアゲンストの風は強く感じられますよね笑
また、冬場はフェアウェイの芝が薄いため、アイアンショットは
上から打ち込むことが多くなります。
打ち出し角度が低くなることに加えバックスピン量も増えるので飛ばなくなります。
長い間ゴルフをやっていますが、実際感覚的に冬のは1~2番手飛ばなくなるので
私は、冬場のアイアンは基本1番手大きくします。
気温が一桁になったら2番手上げることも考えます!
ゴルフをやっていると、それでも届かなかった経験ありませんか?
冬場のゴルフは普段なら超えるバンカーやクリーク等のハザードも、
ちょうど着弾点になったりするのでスコアメイクをするためには
戦略を変えることが必要になってきますよ。
まとめ
様々な要因で飛距離が落ちる冬のゴルフ。
気にし過ぎてもいけませんが、全く改善できないというわけではありません。
空気密度の差による飛距離低下はどうしようもないですから、その分は割り切りましょう!
寒さで身体の動きが悪くなる原因を少しでも取り除いて、
暖かい頃に近いスイングができるように心がけるべきです。
だからといって、真冬に半袖は無理でしょうから、スイングの妨げにならないような
防寒アイテムをチョイスしましょう!
機能性インナーや薄手でも暖かいウインドブレーカー等、
最近の防寒アイテムは優れものがたくさんありますから。
また、日頃からストレッチや運動をして、寒さによる身体のこわばりを
最小限にしておきましょう。
ラウンド前にはしっかりと準備運動をしておくことが大切ですし、
スタート直後はカートに乗らず、しばらく歩くことで身体を温めるのも対策の一つですね!
- ボールをなるべく温めるようにする
- 体の動きが悪くなることへの注意をする
- 普段より1~2番手上げてグリーンを狙うショットを打つ
等の対策も有効です。
寒さで飛距離が落ちる時期、アプローチ勝負のゴルフと考えて楽しめば、
次の夏はスコアアップ間違い無しですよ!