ゴルフは自然の中で行うスポーツですから、雨や風といった天候の影響を受けます。
特に風の影響は大きく、強風になるとスコアを大きく崩すことがあります。
キャリアの長いゴルファーなら、強風の中でラウンドした経験が何度かあると思いますが、
ゴルフになりませんよね。
ナイスショットしたボールが風の影響を受けて、戻されてしまってバンカーに、
左に曲げられてOBになんてことありますよね笑
「ゴルフは風と友達になろう」なんて言われることもあるけど、
友達になれたことなんて一度もないですね。。。
せめて知り合いぐらいにはなっときたいです笑
では、実際どれくらい風の影響をうけるのでしょうか?
ゴルフボールが受ける風の影響を、正確な数値で表わすのは非常に難しいとは思います。
「だいたいこれくらいだろう」
という感覚的なものになってしまうとは思いますが、
私の経験をもとにまとめてみたいと思います。
風の影響をうける日だって、スコアアップはしたいのがゴルファーの本音です。
風の強い日のスコアメイクのポイントもお伝えします!
風で飛距離にどのくらい影響が出るの?
ゴルフボールが風によって受ける影響は、実際にはどれくらいあるのでしょうか?
ここでは、私の経験をもとにゴルフ場で感じる風の強さ毎に、ドライバーショットでの
ゴルフボールが風から受ける影響を、アゲンストとフォローでの違いや、横風の場合に分けて
表にしてみました。
ここでいう風速とは、私がコースで感じているだいたいの数字ですから、
実際の風速とは違っていると思います。
(あくまで経験に基づく感覚値なので参考までに。)
※風速とドライバーショットの飛距離及び横風の影響
風速(秒速) | アゲンスト | フォロー | 横風 |
5m/s前後 | -20~30ヤード | +10~20ヤード | 5~15ヤード |
10m/s前後 | -30~40ヤード | +20~30ヤード | 15~30ヤード |
15m/sを超える | -40ヤード以上 | +30~40ヤード | 30ヤード以上 |
風速5m/sだと、秒速5mですから時速18kmということです。
ちょうど自転車に乗っている時に感じる風に近いと思います。
ゴルフだと、コース脇の木の葉やピンフラッグが絶えず揺れている感じですね。
風速10m/sになると時速36Kmですから、ゆっくり走っている軽トラックの荷台に立って、
運転席の上から顔を出しているのを想像してみて下さい。
かなりの風圧ですよね。
ゴルフ場だと、木の大枝が揺れ、ピンフラッグはしなり、
常にバタバタと音がしている感じですね!
グリーン脇に置いた傘も飛んで行ってしまいます。風速15m/sになると時速54kmですから、
普通に走っている車の速さですから風圧も相当なものです。
樹木全体が揺れ、着ているウエアもバタバタする感じです。
風に向かって歩くのも大変になってきますね!
こんな日はゴルフになりませんね。
表から言えることは、風による影響は、フォローよりもアゲンストの方が大きいと感じますし、
物理的にもそうだと思います。
ゴルフボールは番手に限らず、バックスピンの回転による揚力によって高さを出しているので、
アゲンストだとバックスピンによって球がより吹き上がり、
逆風をまともに受けて飛ばないということになります。
逆にフォローでは風に押されてバックスピンがほどけて、球が上がらず飛ばない時があります。
フォローよりアゲンストの方が影響が大きいのは、この辺りが原因かと思います。
上手く風に乗れば、びっくりするほど飛ぶ時があると思えば、
先ほどの様に風に上から押さえつけられるような感じで、
思ったより距離が伸びない事もありますから、フォローの時はアゲンストの時よりも
距離を合わせるのが難しいかもしれませんね。
ロフトがあるスピン量の大きいクラブほど、風の影響を受けるということが、
なんとなく分かると思います。
ウェッジでは、スピンがほどけてしまうとグリーンで止まりません。
風に押されて少しはキャリーも伸びますし、加えてグリーンで止まりませんから、
飛び過ぎてオーバーなんてことになります。
表の数字はドライバーショットでの数字です。
クラブが短くなるにつれてスピン量は増えるので、風の影響は大きくなるものの、
飛距離が短い分その数字は小さくなるとは思いますが、一概には言えないと思いますので、
「だいたいこれくらい!」程度に留めておいてください。
また、横風の時の飛距離について、球筋が関係してくることがあります。
ドローボールの場合、右からの横風の時は風に乗って飛距離が伸びます。
また、左からの横風の時は飛距離が落ちます。
前者を「風に乗せる」、後者を「風にぶつける」なんて言いますよね!
横風の強さにもよりますが、球筋によって10~20ヤード違ってくる時があります。
フェードボールの場合、ドローボールの時と逆で、右からの横風の時は飛距離が落ちますし、
左からの横風の時は飛距離が伸びます。
風の影響を最小限にするためには!
風による影響を、最小限にするためにはどうしたら良いのでしょうか?
先ほども少し触れましたが、風速を正確な数字で把握するのは難しいと思います。
風速が5m/sなのか10m/sなのか、正確に体感できるとは限らないですし、
風の強さも一定ではありません。
先ほどの表もあくまで参考程度にしておいて、
「だいたいこれくらいの風ならこのクラブで!」
というような経験値を優先させましょう!
これくらいのアゲンストなら、「2番手上げて普通に打っていこう」とか
「1番手上げて低い球筋でいこう」とかですね!
低い球筋とはパンチショットとも呼ばれている打ち方で、プロや上級者が良くやっていますよね!
フォローの時も同じで、「1番手下げる」とかですよね!
ただし、フォローの時は、風の強弱に関わらず低い球筋の方が風の影響を受けにくい
と思いますから、迷ったら低い球筋で攻めるべきですね!
低い球を打つ技術が無いという場合は、番手を下げるか短く持ってコンパクトに
振っていきましょう!
具体的にはどんなショットが有効か?
フォローの場合
ドライバーショット
気持ちよく振っていきましょう!
少々のミスも、後ろからの風である程度前に飛んでいきますから笑
欲張って風に乗せようとして無理に高い球を打とうとすると、ミスに繋がりますから、
あまり考えない方がいいかもしれませんね。
アイアンショット
番手を下げるか、短く持ってコンパクトに打っていくことです。
強いフォローの場合は、どんな打ち方をしても、スピンがほどけてしまい
グリーンは止まらないので、徹底的に手前から攻めるべきです。アプローチの距離であれば、
なるべく転がした方が確実かもしれませんね!
ショートアイアンやウェッジでは、フォローの風に押されて球が上がりきらず、
極端に距離が落ちることがありますから注意が必要です。
アゲンストの場合
ドライバーショット
とにかく低くスピン量の少ない球を打つしか無いです。
アゲインストで距離が落ちるのは仕方のないことですから、
吹き上がって余分に曲がらないよう、いつもより力を抜いて打っていきたいですね。
アイアンショット
番手を上げるか、低い球筋で攻めるのがいいでしょう!
何番手上げるのかは、経験値で判断しましょう。
強い球を打とうとして力むと、かえってスピン量が増し吹き上がってしまいますから、
アゲンストの時こそゆったりとコンパクトに振りましょう!
風への対応
強い風の中では、アゲンストでもフォローでも縦の距離を合わせるのがとても難しいですから、
出来るだけ球は高く上げたくないです。
風の影響を受けない低い球筋は風の強い日にとても有効です。
横風の場合も同様に経験値をもとに、曲り幅の分だけ方向を決めて打っていくのがベターですが、
上級者になると球筋を変えて攻めることも可能です。
要するに風向きと逆に曲がる球で曲り幅を抑えるというものです。
右からの風ならフェードやスライス、左からの風ならドローやフックを
インテンショナルに打つということですね。
逆に風向きと同じ方向に曲がる球なら、曲り幅は大きくなります。
前者は飛距離が落ち、後者は飛距離が伸びるので注意が必要ですよ!
風速が15m/sを超え前るような日は、正直ゴルフにはなりません。
最初の2~3ホールでアゲンストやフォロー、曲り幅の影響を把握し、
経験値を変えて臨みましょう!
風の日のスコアメイクのポイント
風の影響を受ける日はとにかく安全なマネジメントを!
風の中でショットしたボールが流されて右や左へ、戻されたり飛び過ぎたり、
なんていうのは誰でも知っているけれど、風の強さによってどれくらいの風の影響を受けるか
となると正確に測ることは難しいです。
打つ瞬間にも強さや向きが変わることもありますからね。
フォローの風の影響で、いつもより飛んで嬉しいこともあるけど、飛び過ぎに要注意です。
ドライバーショットは飛ぶと気持ち良いですが、スコアメイクには悪影響になることもあります。
飛び過ぎていつもは入らないバンカーに入る、ドッグレックなら突き抜けてOB一直線
なんてこともありますからね。
左右の風も同じです。
普段のゴルフもそうですが、風の影響を受ける日のゴルフは特に
安全なマネージメントが大切です。
とにかくセーフティーがおすすめですよ!
どんなに風の影響で流されてもOBゾーンまではいかない、戻されても池は大丈夫
みたいな感じですね。
風の影響を受ける日のゴルフは大叩きをしないことが大切です。
私なんか、安全マージンを取った戦略でゴルフをしても、
そのとおりにボールを打てたためしがほとんどないけれど笑
特に2打目以降はアゲインストの風の影響で飛ばなかったりすると、
ウッド・ユーティリティのクラブを持ちたくなるけれど、ここはガマンのゴルフ。
風の強さにもよるけど、5Iや6Iで低い球を打ちましょう。
100~150Yはランも入れると飛ぶから、距離が足らなくても3打目勝負みたい方が、
怪我が少なくなります。
アイアンを使うのがみそ。
スピン量の問題だと思うけど、風の影響を受けづらいです。
3打目も、バンカーやクリーク越えとかで無ければ、低めの球での転がし気味のアプローチ、
距離が短くても球を上げると風の影響は受けやすいですからね。
アプローチを上手く1ピンに寄せてパー、2パットでもボギーで済みます。
スイングへの風の影響
風の影響は、球筋だけではないです。
風が気になって、打ち急いだり、体が風の影響で揺れるので、力が入り過ぎたりして、
スイングを壊していってしまいます。
これが、結構スコアを崩す原因なんですよね。
気が付かないうちに、スイングがおかしくなっているので、
意識してスイングのチェックをしています。
私の場合は、普段がそもそも正しいスイングをしているかが怪しいですが笑
まとめ
プロが、「雨より風の方が難しい」と言うのは、
風を読むのがとても難しいからだと思います。
風の強弱や風向は一定ではありません!
風向きが急に変わったり、打つ瞬間に急に突風が吹いたなんて経験ありますよね!
風の中でもそれなりのゴルフをしたいのなら、
色々な球を打つ練習をしておくべきかもしれませんね。
アゲンストやフォローに強いパンチショットであったり、
インテンショナルにドローやフェードを打ち分け、風にぶつけるたり風に乗せたりする等、
色んな打ち方が出来るようになれば、風の強い日のゴルフもけっこう楽しいかもしれませんね!
風の影響を受ける日のゴルフは、
・とにかくセイフティーに。
・2打目は、アイアンで低い球を打つ。
・スイングテンポも気をつけて。
考えてみたら、当然なことも多いけれど、
つい「いけるかな」なんて思ってしまうのがゴルフ。
ここは、この3つのことを頭の中で呪文のように唱えながらラウンドしましょう!
風と友達になれてスコアがまとまると、風の影響を受ける日のゴルフも悪くないって
思うようになりますよ。