ゴルフ場にホーンとサイレンが鳴り響いて、雷のために競技は一時中断。
テレビでゴルフの中継を見ていると、時折見かけるシーンですよね。
ゴルフのプレー中にホーンが鳴ったら、プレーは一時中断しますが、
雨はまだ降っていないのに、雷の音だけで自ら中断するタイミングって難しいんですよね。
でも、雷は危険だから止め時をどうするかは大切なんです。
雷に打たれてからでは遅いですからね!
雷の危険性がある時は慎重な行動が必要になります。
ゴルフ場で雷は危険!
地震、雷、火事、オヤジ
怖いものとして代表されるものですね。
その中でもゴルファーにとって身近なものといえば雷ですね。
ゴルフのプレー中は鉄の棒を振り回すわけなので、雷が鳴っている中でプレーをしたら
非常に危険です。
万が一、落雷にあってしまったら命の危険もあります。
雷が鳴ったらプレーは中断するのが鉄則ですが、どのタイミングで中断するのかを
判断するのが意外に難しいです。。。
出来ることなら可能な限りプレーは続けたいですからね!
また、ゴルフのルールでは雨等を理由にプレイヤーの判断で
勝手にプレーを中断することは出来ません。
ですが、雷での中断はゴルフのルール上認められており、
競技中落雷の危険を感じたら自らの判断でプレーを中止してもペナルティー等はありません。
そのため、競技中に雷が鳴ったら躊躇なく中断しても問題ありません。
ゴルフ中の落雷の事故
ゴルフ中の落雷事故は1年に1件あるかないかくらいの頻度でしか発生していません。
ただ、事故に遭われた方のほとんどは亡くなっています。。。
なので、
「事故に遭う確率は低いから自分だけは大丈夫!」
という安易な考えはやめた方が良いですね。
無謀にも雷の中プレーを続けた方もいれば、避難したにも関わらず事故に遭われた方もいます。
きちんと避難し、正しい対処をすれば万が一落雷事故にあっても
生存する可能性は高まります。
ゴルフのプレー中に雷が鳴った時の対処法はきちんと理解しておきましょう!
雷の場合、プレー料金・キャンセル料金はどうなる?
雷でプレーば出来なくなった場合、料金がどうなるのかって気になるますよね!?
- プレーが中断
- ゴルフ場がクローズ
なのかによって大きく変わってきます。
プレーが中断とは?
雷が一日中続いているということは考えにくいのでたいていの場合は
雷でプレーが中断ということになると思います。
プレーが中断ということなので、雷が鳴り止んで再開出来るようになれば
普通にプレーが可能になります。
スタート前であれば、時間を遅らせてスタートする形になります。
その場合であれば特に問題はないのですが、問題なのが途中でプレーが中断となり
そのまま続行が出来ない場合です。
結論から言えば、ゴルフ場によってプレー料金が返金されたり、キャンセル料金無しで
キャンセルすることが出来る場合もあれば、正規のプレー料金が全額請求される場合や
キャンセルを行なった場合、キャンセル料が発生する場合もあります。
プレーの中断はゴルフ場の判断による場合もありますが、
あなたの自身の判断で行う場合もあります。
基本的にはあなたの判断でプレーの中断行なった場合はあなたの意思でプレーをしないことを
選んでいるので料金が発生し、ゴルフ場の判断でプレーの中断を行なった場合は
ゴルフ場としてプレー不可としているので料金が返金される可能性が高いです。
最終ホール間際での中断からのプレー終了であれば、まだ料金に納得がいくかもしれませんが、
スタートしたばかりで中断してその上プレー料金が全額かかってくるのは
納得いかないこともあると思うので、ゴルフ場に確認を取ってみましょう!
ゴルフ場がクローズとは?
ゴルフ場がクローズする場合は、ゴルフ場の判断でプレーをさせないということです。
大雨で水たまりがあちこちに出来てしまったり、雪でまともにプレーが出来ない場合等に
ゴルフ場がクローズという判断をします。
雷の場合も同様に、ゴルフ場がプレー出来ないと判断します。
そのため、キャンセル料金は発生しませんし、途中で中断した場合でも
プレー料金が返金される可能性が高いです。
ゴルフのプレー中に雷が鳴った時に身を守るには?
ゴルフのプレー中に雷が鳴った時、どうすればいいのでしょうか?
判断を間違えると命の危険もあるので、身を守るための行動を
しっかりと頭に入れておきましょう!
雷について
雷についてよく言われるのが、
- 光ってから雷が鳴るまでに時間があれば雷は遠くにある
- 一度雷が落ちた場所には落ちない
- 雨が降っていないから雷は無い
ということですが、これらは全て間違った知識なので要注意です。
雷には以下のような性質があります。
- 雷雲(入道雲)が発達していると、すぐにでも落雷する可能性がある
- 雷雲の移動速度はだいたい時速5〜40㎞
- 落雷は直前に起きた場所から0〜30㎞離れていても発生する可能性がある
そのため、雷が鳴って、雷の存在に気付いた時には
既にその場所は危険地帯ということになります。
雷雲(入道雲)が発達すると空が厚い雲で覆われて、暗くになって
今にも大雨が降りそうなのが分かります。
なので、大雨が降りだしてから避難を始してはもう遅いということですね!
雷が鳴ったらどうする?
雷雲が近づいたら、ゴルフのプレーを中止して避難することが基本となります。
難しいのは、遠くで雷の音が「ゴロゴロ」と聞こえた程度の時だと
どのタイミングで中断して避難するか悩んでしまうんですよね。。。
ちょっと雷が鳴ったくらいなら大丈夫と思ってしまいがちですからね。
ただ、雷雲は遠くても雷が落ちることはあるから注意が必要です。
実際に雨もまだ降らず、音も遠いからと避難しないでプレーを続けていて
落雷に合われたケースもあるので、「雷は大丈夫だろう」と過信し過ぎないことが大事です。
ちなみに、私は雷の「ゴロゴロ」の二度目の音が一回目より大きかったら、
ゴルフは中断することにしています。
雷が鳴ったらどこに避難する?
ゴルフのプレー中、雷が鳴ったらサイレンで通知されるようになっています。
ですが、早め早めの避難が重要です。
でも、ゴルフ場の中でどこが安全なのかって意外と知らないんですよね。
そこで、いざ雷が鳴った時どこに避難すればいいのかをお伝えします。
避難小屋やコース内の売店
大きな建物に避難することが一番です。
一番良いのはクラブハウスに戻ることですが、場所によってはクラブハウスに戻るまで
時間がかかる場合もあります。
そんな時はまず避難小屋や売店を目指しましょう。
そのため、早めにゴルフを中断する勇気が必要です。
避難小屋は3ホール間隔くらいで設置されていますし、
避難小屋や売店が設置されているホールが分かる様に
スコアカードに記載されていることもあります。
また、避難小屋や売店に到着しただけで安心してはいけません。
注意するポイントもあります。
- TV・電話といった屋外のアンテナに繋がっている電気製品
- 水道の蛇口やガス栓
- 柱・壁・窓
から1m以上離れることが重要です。
万が一、落雷した場合、これらの近くにいると被害が大きくなる可能性が高いので
気を付けましょう!
近くに建物がない時
近くに避難小屋や売店といった建物がない場合、どこに避難するのが安全なのでしょう?
まず第一にフェアウェイ等ひらけた場所は絶対にNGです。
また、カートの中で雨を凌ぎながら雷が鳴り止むのを待つのも場合によっては
あまりおすすめできません。
金属のかごの中が雷の場合の安全地帯とされていますが、
ゴルフ場のカートは必ずしも全てが金属とは限りません。
屋根がプラスチックになっていたりするのでその場合、カートは非常に危険です。
雷が鳴ったら木の下に避難すると安全だと言われていますが、実際は違います。
木の下の45度の中に入っていても、雷が地表を這ってきたりするので実は危険なんです。
安全なのはバンカー等の低い場所です。
バンカーの中でしゃがみ、耳を塞ぎ、両足を閉じて、膝を地面には付けないようにしましょう。
ただ、大雨が降って雷が鳴っている中、バンカーに入るのは濡れるし怖いですね。。。
現実的な避難場所は5〜30mくらいの木や鉄塔の保護範囲です。
保護範囲というのは
- 木や鉄塔等のてっぺんを見上げる角度が45度以上の場所
- 樹木の幹から4m以上離れた場所
- 樹木から張り出している枝葉等から4m以上離れた場所
の3つの条件を満たす場所のことです。
保護範囲にいれば絶対安全というわけではありませんが、
比較的安全な場所となるので、建物への避難が難しい場合は
保護範囲にいるようにしましょう!
その他の注意点は?
雷が鳴った場合、避難場所以外にも注意点があります
ゴルフクラブ
避難する時、ゴルフクラブを持っていては危険です。
ゴルフクラブは鉄の棒なので伝導性があるので、体から離して地面に置くようにしましょう。
傘
雨が降っていても傘はささないようにしましょう。
傘をさしてしまうと落雷に合う危険性が増します。。。
レインウェアで雨は凌ぎましょう。
アクセサリー類
アクセサリーのような金属類は雷を引き寄せてしまうと言われていたりもしますが、
それは誤りです。
万が一落雷してしまった時にアクセサリー類を身に付けていると、
身体に流れる電流が金属類に流れて、生存率は上がります。
プレー再開の判断は?
雷が鳴り止んだからといって勝手にプレーを再開するのは危険です。
雷の場合は慎重な判断が必要になります。
雷が鳴り止み20分も経てば大丈夫と言われていますが、
勝手な判断をせずに必ずゴルフ場側から再開の指示があるまで安全な場所で待ちましょう。
参考:私が雷でゴルフを中断した時のこと
私は今まで幾度かゴルフのプレー中に雷で中断したことがあります。
特に覚えているのは、
「雷雲が近づいているから、中断してクラブハウスに戻ってくれ!」
とカートに乗ったコースの人に言われた時のことです。
この時は本当に怖いと感じました。
コンペ中みんなで協議して中断したこともありました。
コースの人が言ってくれた時や、ホーンとサイレンが鳴った時等は、中断しやすいけれど、
自分達で止めるという判断をするのは勇気が必要ですね。
山登り中、悪天候で引き返すことが出来るかという感覚と似ている気がしますね。
仲間内でもリーダーシップがとれる人がいると良いけど、
そんな人がいない時は自分が中断の意思を伝える勇気が必要ですね!
雷を本当に怖いと思っているか?
雷が鳴ってもゴルフを続けたがる人に多いのは、
もちろんみんなゴルフが好きだからなんだけれど、
雷の怖さを知らないからというのもありますね。
近くの木に落ちたりする落雷を目の当たりにしたことがあれば、
その怖さが良く分かると思います。
それに、近い雷雲だと音も大きくてかなり怖いですね。
落雷を恐れるのは小心者というわけではありません。
雷が鳴ったら安全第一でいきましょう!
まとめ
ゴルフのプレー中に雷が鳴ったら要注意です!
遠くから音が聞こえても、実はもうその場所は落雷の可能性があるんです。。。
ゴルフ中に雷が鳴ったら、プレーが出来るかを考えるのではなく、
どこで中断、または中止を考えることが大切です。
せっかくのゴルフですが、安全第一ですからね。
ゴルフは一人でするものではないからプレーを中止するのは難しい時もあるけど、
雷を怖いと思っていれば、中断する方向になるから大丈夫ですよ。
大事なことなので繰り返しになりますが、雷が鳴ったら安全第一にゴルフを楽しみましょう!