パー4、パー5のティーショットはドライバーを持つのが当たり前になっていますが、
ティーショットをドライバー以外のクラブで打っても全く問題はありません。
ドライバーが苦手でOBばっかりという方は3W等でティーショットをした方が
スコアに繋がるかもしれませんが、ティーショットはドライバーで打つという
暗黙のルールのようなものがあるので、ついドライバーを握ってしまうんですよね。。。
「ティーショットが苦手でドライバーをもっと正確に打てたらな〜」
というあなたにおすすめなのが、ミニドライバーです。
見た目はドライバーより飛ばなそうですが、打ってみると意外と普通のドライバー並みに
飛ぶので、きっとびっくりしますよ!
ミニドライバーとは?
ゴルフクラブの中でもドライバーは日々進化をし続けています。
昔はドライバーのヘッドといえば、柿の木を削り出したパーシモンヘッドが主流でしたが、
メタルヘッドが流行り始め、チタンヘッドが当たり前になり、ヘッドも大型化して
ルールの上限である460CCに近い大きさのヘッドが当たり前になっています。
技術の進歩によりドライバーも進化してゴルファーの飛距離アップに大きく貢献しています。
ただ、ドライバーヘッドの大型化が必ずしも良いことばかりとは言えません。
パーシモンやメタル、小型のチタンドライバーでゴルフを覚えた
長年ゴルフをしている方にとっては460CCの大型ヘッドは違和感が大きいです。
アイアンやフェアウェイウッドのヘッド大きさとドライバーのヘッドの大きさの差が
大き過ぎるため、ドライバーだけ別物と考えることも必要になっています。
実際、2018年末頃に宮里優作選手がヘッド体積が260ccのミニドライバー、
ブリジストン TOUR B X-3のP43-1を使用したりしていました。
(市販はされていないモデルです。)
アイアンと同じようなスイングで打てるのが良いみたいですね。
「昔の小さなヘッドのドライバーの方が打ちやすかったな!」
と思っているあなたにぜひ試して頂きたいのが、ミニドライバーです。
ミニドライバーは通常のドライバーよりヘッドの体積が小さく(250〜300CC前後のものが多い)、
ロフトが寝ていて、シャフトが短くなっているため、2W(ブラッシー)のような
位置付けになります。
通常のドライバーより多少飛距離は落ちますが、その分振りやすく曲がりにくいクラブです。
単にヘッドが小さいというだけでなく、最新の技術を使って作られているので
昔の小さなヘッドのドライバーよりも性能面も格段に進化しています。
また、ティーショットの狙いどころが狭いけど飛距離も欲しい場合、
ドライバーではなくスプーン(3W)で打つことも多いです。
スプーンではどうしてもドライバーより飛距離が落ちてしまいますよね!?
そんな時にドライバー並みに飛んで、かつ曲がりにくいクラブが欲しいな
ということがあると思います。
そんな時に重宝するのがミニドライバーです。
距離が短めのコースであれば通常のドライバーを抜いて代わりにミニドライバーを入れる
なんてクラブセッティングもありですね!
ミニドライバー は普通のドライバーより飛ばない?
「ミニドライバーって普通のドライバーより飛ばないんでしょ!?」
というのが気になるところだと思います。
結論から言うと、ジャストミート時で比べたら多少飛距離は落ちるかもしれませんが、
平均飛距離はほとんど変わらないです。
ミニドライバー は通常のドライバーより
- ロフト角が大きく
- シャフトが短い
です。
ロフト角の違いについては、ロフト角が1度変わるとだいたい2〜3ヤード程、
飛距離が変わると言われています。
通常のドライバーより2〜3度ほど寝ているので5〜10ヤード程度、
飛距離が落ちることになります。
また、シャフトの長さはヘッドスピードに影響します。
シャフトが1インチにつき、ヘッドスピード1m/s違ってくると言われています。
ヘッドスピード1m/sにつき5〜6ヤード程度違ってきます。
そのため、通常のドライバーのシャフトの長さが45インチで
ミニドライバー が43.5インチだとしたら1.5インチの長さの違いがあるので
8〜9ヤード程度の飛距離の差になります。
ロフト角の違いとシャフトの長さの違いを考慮すると
20ヤード程度飛距離が落ちることになります。
これだけ見るとかなり飛距離が落ちるように感じますよね!?
あくまで計算上の飛距離の差ですし、ジャストミートした時同士での比較です。
ミニドライバー はシャフトが短く通常のドライバーよりジャストミートしやすくなるので、
実際に打ち比べてみるとミニドライバーの方が平均飛距離が出やすくなるので
飛距離差は少なくなると思います。
もしかしたらミニドライバー の方が飛ぶなんてこともあるかもしれません。
ミニドライバーとスプーンの違いは?
ミニドライバーとスプーン(3W)は
- ドライバーより短く
- ドライバーよりロフトが多い
ので、似ているようですが、違いがあるのでしょうか?
ミニドライバーとスプーンはヘッドの構造が大きく違います。
ミニドライバーはあくまでもドライバーなので、ティーショットように作られています。
そのため、ややディープフェースになっていてフェースの厚さがあります。
また、スプーンよりスイートエリアが広く、ミスに強いです。
スプーンは芝の上から打つから打ちやすいようにシャローフェースになっていて
ソールも滑りやすい作りになっています。
もちろん、ミニドライバーを芝の上から打っても良いですし、
決して芝の上から打てないということはないですが、
通常のドライバーで直ドラする感覚に近いですね。
ミニドライバーと短尺ドライバーの違いは?
ミニドライバーも短尺ドライバーも同じように短いドライバーですが、何が違うのでしょうか?
ミニドライバーはヘッド体積を小さくし、シャフトを短くしたドライバーです。
それに対して、短尺ドライバーは通常のドライバーを短くし、バランスを調整したものです。
ミニドライバーはドライバーという名前ですが、通常のドライバーよりもロフトが付いていて、
通常のドライバーとは別枠のティーショット用のフェアウェイウッドという
意味合いが強いですね。
ミニドライバーのメリット・デメリットは?
ミニドライバーは通常のドライバーより少し飛距離は落ちるものの、
飛距離を補うだけのメリットがあります。
メリット
小振りなヘッドのため振り抜きやすい
ドライバーは460CCの大型ヘッドが当たり前になっていますが、
大型ヘッドはどうしても抵抗が大きくなり振り抜きにくくなります。
ですが、ミニドライバーであればヘッドが小振りでスムーズに振り抜くことが出来ます。
また、ヘッドが小さいと重心距離が短くなるので、ヘッドをコントロールしやすくなるので
ボールを捕まえやすいです。
ロフトが多いので上がりやすい
通常のドライバーのロフトは9〜10度くらいですが、ミニドライバーは11度〜13度くらいです。
たった数度のロフト角の違いですが、ボールが上がりやすくなるので
ドライバーの打ち出し角が低いゴルファーであれば
打ち出し角が上がることで飛距離アップに繋がるかもしれません。
球が曲がりにくい
通常のドライバーよりロフト角が大きくシャフトも短いので曲がり幅が小さくなります。
一発の飛距離では通常のドライバーの方が飛びますが、
短い分、ミート率が高くなりますし、曲がりにくい分
平均飛距離はむしろミニドライバーの方が飛ぶなんてこともありかもしれません。
デメリット
クラブ自体が少ない
ミニドライバーはそもそも数が多くないので、選択出来るモデルがかなり限られてしまいます。
普通のドライバーは各メーカー必ず新製品が発表されますが、
ミニドライバーというカテゴリのクラブは一定数ニーズのあるゴルファーはいますが
決してたくさんいるわけではないので、メーカーとしても売れるクラブとしては
販売しにくいためなかなか新しいモデルが発売されません。
また、市場に流れる本数もそこまで多くない割に、
ニーズがあるゴルファーが欲しがるため品薄になりやすいです。
そのため、中古市場でも見つけるのが大変だったりします。。。
ゴルフクラブは右打ちのクラブの方が圧倒的に多く、
レフティー用のクラブは少ないので、レフティー用のミニドライバー となれば
かなりレアですね。
おすすめのミニドライバー
おすすめのミニドライバーを紹介します!
テーラーメイド 300 MINI
テーラーメイド オリジナルワン
グローブライド ONOFF LABOSPEC RD-330S
まとめ
大型ヘッドに馴染めないベテランゴルファーや
狭いホールのティーショット用クラブを探しているゴルファーに
ミニドライバーはおすすめです!
PGAツアーでもフィル・ミケルソン選手がミニドライバーを駆使して
2021年の全米プロゴルフ選手権制覇していますし、
我々アマチュアゴルファーも参考にしても良いのではないでしょうか?
もちろん、通常のドライバーが上手く打てるゴルファーには必要ないかもしれませんが、
大型ヘッドのドライバーが苦手だったり、ティーショットが苦手だったりするゴルファーには
とても強力な武器になります。
ミニドライバー はゴルフショップ等で見かけることも少ないですが、
試打をしてみるのも良いかもしれませんよ!