女子ゴルフのツアー等で使用率の高いショートウッド。
ショートウッドをバッグインしていると
少し恥ずかしいとか、難しいとか考えて使ってみるのを
ためらっている方って多いのではないでしょうか?
最近は、男子ツアーでも使っているプロがいます。
それに、使ってみると意外と便利なクラブなんです。
飛距離が出ないので、2打目にはショートウッドが絶対的に必要な私が、
ショートウッドの打ち方をまとめてみましたので、是非参考にして下さい。
ショートウッドとは?
ショートウッドの定義には明確なものはありません。
- 1番ウッド:ドライバー
- 2番ウッド:ブラッシー
- 3番ウッド:スプーン
- 4番ウッド:バフィー
- 5番ウッド:クリーク
と呼び方がありますが、6番以降はこういった呼び方はありません。
一般的には7番から下のフェアウェイウッドがショートウッドと呼ばれています。
ロフトでいうと20度以上のフェアウェイウッドですね。
ショートウッドは9番までラインナップされていることが多いですが、
中には15番ウッドなんてものもあります。
ショートウッドのメリットは?
ショートウッドは芯が広くてミスに強いのが大きなメリットです。
一般的に7Wでロフトが21度前後なんですが、アイアンにすると
4番アイアン位のロフトになるんです。
シャフトもアイアンより長いですし、ウッドなので反発も良いので
上手く打てると4番アイアンよりも飛びます。
それでいてしっかりと高さが出るのでグリーンでしっかりと止まります。
私はあまり飛ぶ方ではないので、パー4の2打目を7Wで2オンを狙いにいくケースが
結構多いです。
フェアウェイから問題なく打てるのならば、
距離の長いショートホールも強い武器になりますね。
ショートウッドといえば、その昔、片山晋呉選手がショートウッドを駆使して、
オーガスタナショナルGCを攻略して、マスターズで4位に入ったことが有名ですよね!?
片山晋吾選手は海外のトッププレイヤーと比較すると、決して飛距離が出る選手ではありません。
そのため、他の選手より必然的に長い番手のクラブを持つことが多くなります。
他の選手がショートアイアンで打っているところを、
ミドルアイアン、ロングアイアンで狙っていかなくてはいけなくなると
当然ボールも思ったところに止めにくくなります。
その問題をクリアするために、長い距離でもボールが上がってしっかりと止まってくれる
ショートウッドをキャディバッグに入れました。
狙いが思った通りにはまって、マスターズで好成績を治めましたが、
私達アマチュアもロングアイアンやミドルアイアンのような難しいクラブを使うより
簡単なショートウッドを使った方がスコアに直結するのかもしれませんね。
ショートウッドの飛距離の目安は?
キャディバックに入っている14本ある内のゴルフクラブの中で
得意なクラブ、苦手なクラブは誰にでもありますよね!?
得意なクラブは進んで使おうと思いますが、苦手意識のあるクラブは中々使う気になれません。
苦手なクラブの代表として多いのが、フェアウェイウッドではないでしょうか?
また、苦手なクラブだと、実際に飛ぶ距離を把握していないことが多いですよね。
ただ、ドライバーとアイアンの間の飛距離の差を埋める大事なクラブですし、
正確な飛距離を知ってうまく使いこなしましょう。
3Wや5W等の長いクラブが苦手な方は7Wや9Wといった
ショートウッドから始めてみてはいかがでしょうか?
ショートウッドを使うにあたってどのくらい飛ぶのか気になるところだと思いますので、
ショートウッドの飛距離について紹介します。
ドライバーで240Y以上飛ぶ人!
プロゴルファーと変わらず、飛距離に自信のある方であれば、
7Wで200Y、9Wで180Y程飛ばすことが出来ます。
飛距離がわかりにくい方はヘッドスピードを参考にしてみて下さい。
ドライバーのヘッドスピードがだいたい43m/s以上の方です。
ただ、飛距離が出る方はこのぐらいの距離をアイアンで打てたり、
ユーティリティーの方が狙いやすかったりする場合もあります。
男子プロゴルファーを見てわかるように、
クラブセッティングに入っていないことが多いでしょう。
アイアンが苦手な方や、ゴルフを始めたばかりの初心者の方にはおすすめです。
ドライバーの飛距離で平均220Yぐらいの人!
ゴルファー人口が一番多い飛距離ではないでしょうか?
7Wで180Y、9Wで170Y程飛ばすことが出来るでしょう。
ヘッドスピードでいうと38m/s~43m/sぐらいの方です。
女子プロゴルファーも平均で見るとこのぐらいで、一番参考にすることが出来ます。
最近の若い女子プロゴルファーは飛距離が出る人が多いですが、
多くの女子プロゴルファーのセッティングにショートウッドが入っています。
また、アイアンに比べてボールを上げやすいため、難しい180Y前後の距離を
グリーンオンすることが出来ますよ。
ドライバーの飛距離が200Y以下の人!
特に女性ゴルファーに多いと思いますが、飛距離の目安は
7Wで160Y、9Wで150Y程ではないでしょうか。
ヘッドスピードでいうと33m/s~38m/sぐらいの方が対象です。
アマチュア女性ゴルファーはロングアイアンでボールを上げて
グリーン上に停めるのが難しいことが多いので、ショートウッドはおすすめです。
また、3Wや5Wと違いクラブ自体の長さも短いため、
振り遅れてミスをするということも少ないでしょう。
ショートウッドの打ち方は?
ショートウッドはシャフトも長く、ロフトもそれなりに立っているので
ちょっと難しく感じるかもしれませんが、打ってみると意外と簡単なんです。
あなたはゴルフ場でプレーをしたすぐ後に
自分自身のプレーを振り返ってみたことはありますか?
「あの一打さえなければ100を切れたのに!」
や
「最終ホールでOBを打たなければベストスコアを更新出来たのに!」
等、後悔するポイントは多いですよね。
ゴルフをプレーしていてミスは必ずどこかでしてしまいますし、
プロゴルファーでさえすべてのホールバーディ以上のような完璧なプレーはできません。
ただ、ミスをしたとしてもスコアにあまり関係ないミスであれば問題ありません。
ショートウッド正しい打ち方をご紹介します。
ショートウッドをマスターすればセカンドでミスが減り、スコアがまとまりますよ。
アドレスを確認する!
当たり前ですが、アイアンに比べてショートウッドのシャフトは長いですよね。
そのため、アイアンと同じ位置にボールを構えてはいけません。
アイアンのスタンスに比べて少しボールから離れ、ボールの位置も左足寄りにしましょう。
そうすることによってショートウッドの正しいスイングをすることが出来るようになり、
自ずととミスが減ります。
ただ少しボールから離れると思っていると、思いのほか離れすぎてしまう場合があるので、
グリップと自分の体の位置は統一するといいですよ。
あとはアイアンと同じようにスイングするだけです。
払い打ちをする!
雑誌やHowTo本等を見ると、片方では払うように打てって書いてあるのに、
別の記事では、打ち込むといいよって書いてあることが多いですよね!?
ショートウッドはロングウッドに比べてシャフトが短いため、
ボールを上から打ち込みにいきたくなってしまうと思います。
ですが、ショートウッドは打ち込みに行くとミスが増えてしまいます。
ボールに対して手前からクラブのソールを滑らすイメージで打つと
自然にボールを捕まえてくれます。
無理に難しい打ち方をしなくても簡単にボールを打つことが出来るのが、
ショートウッドの良いところです。
また、無理にボールを上げようとしなくても、
ロフトがしっかりついているので自然にボールが上がります。
ショートウッドを打つことは無理をし過ぎないことと言えます。
ただし、スピンを多くしてグリーンにボールを止めたい場合は
打ち込む方が良いです。
(高等テクニックになりますが。)
ショートウッドでボールをしっかり止めたいという場面もあるかもしれませんが、
私たちアマチュアゴルファーはいかにミスを少なくするかが重要なので
あまり打ち込む意識はなくても良さそうですが。。。
目線を上げない!
どのクラブでも共通して言えることですが、スイングしてボールに当たった瞬間に
ボールを目で追おうとして顔ごとすぐ上げてしまってはいませんか?
また、ボールを高く上げようと思った時も目線が上がってしまうと思います。
そのボールを高く上げたいという気持ちがミスを引き起こしてしまいます。
先ほども述べたようにショートウッドは自然にボールが上がってくれるので、
目線は低くした方がトップやダフリといったミスがなくなりますよ。
体をあまり大きく動かさない!
ショートウッドは反発がよく芯に当たれば自然に飛ぶのであまり大きく体を揺さぶって打つよりも
しっかりとヒットさせることが重要です。
フェアウェイウッドの名手、青木瀬令奈プロも前傾角度を変えず、
上下動をさせないことが大切だって言ってますからね。
どんなショットでもそうですが、力まないことが大切です。
私も、よく力んでしまうんですよね。
このホールをなんとかしのげばベストスコアも見えてくるパー4の2打目。
7Wで丁度良い距離だなと思って、しっかり振ったショットは、
チョロって20Y先へ転がっただけ。。。
トホホって感じですね笑
ショートウッドはラフからでも使える?
ロングホールのセカンドショットでボールはラフにあるけれど、
ボールは浮いているしフェアウェイウッドで距離を稼いで
出来ればバーディを狙いたい時ありますよね!?
そんな時に限って体に力が入りすぎて、ボールの上を打ってしまいチョロなんてことに
なってしまってはいませんか?
そのため、フェアウェイウッドに苦手意識を持っているゴルファーが多いように思えます。
確かに短いクラブで確実に狙っていけばゴルフスコアはまとまりますが、
それ以上のスコアを目指せません。
せっかく飛距離が出る方であれば、ロングのセカンドをラフからでも2オンさせたいですよね。
そこで、ショートウッドでラフから上手に打つためのコツを紹介します。
フルスイングしない!
ラフからのショットはしっかりボールにミートさせることに集中しましょう。
芝に負けないようにと力いっぱいフルスイングしてしまうと体がぶれ、
ミスを引き起こす原因になってしまいます。
普段していないスイングを状態の悪いラフからする必要はありません。
いつもより力を入れずコンパクトに振ることによって
ボールをクラブの芯でとらえることが出来るようになります。
フルスイングしないことで飛距離が落ちてしまうのではないかと心配になったあなた!
安心して下さい。
ラフはフェアウェイと比べて芝が長いため、ボールを打つ瞬間にクラブとボールの間に挟まります。
そのためスピンがかかりにくくなるため、キャリーは落ちますが、
ランが増えるため、実質の飛距離はあまり変わりません。
いわゆるフライヤーというやつですね。
フライヤーはヘッドスピードが早いゴルファーほど起こりやすくなるので、
ヘッドスピードが早い方がラフからフルスイングしてしまうと
異常に飛び過ぎてしまうこともあります。
「ゴルフは手前から」
が基本なのでスリークォーターくらいのスイングを心がけるとスコアがまとまりますよ!
クラブを短く持つ!
フルスイングをしないというのと同じことで、コンパクトに打つことを心がけましょう。
ショートウッドは3Wや5Wのロングウッドに比べてそもそものクラブの長さが短いです。
そのクラブを少し短く持つことによってクラブをより扱いやすくし、
ミスを減らすことが出来ます。
不安な時はクラブを短く持ってフルスイングしないというのもいいですね。
体の高さを変えない!
ショートウッドをラフからうまく打つコツとして
スイング時に体の高さを変えないことを意識して下さい。
特にインパクトの時が大事で、イメージは膝や腰の位置を構えたスタンスの位置から
変えないことです。
スイング中の上下運動は、チョロの原因であり、
フェアウェイに比べて芝の長いラフはボールが転がりもしないので、
大きなミスに繋がってしまいます。
ショートウッドの注意点
フェアウェイが硬い時は、多少のトップやダフッても割と上手く打ててしまうことが多いです。
ショートウッド、特に最近のクラブは重心が低いので多少トップしても、
チョロにはならず低い弾道で、ランも含めると本来の飛距離の8割くらいの飛距離が
出ることが多いんです。
また、ダフッてもソールが滑ってボールをとらえることが出来るんです。
問題は、雨や霜で地面がぬかるんでいる時、少し打点がずれると、
チョロやダフリで本当に飛ばなくなってしまうんです。。。
こんな時は、距離を犠牲にしても、アイアンを使うようにするのが良いですね。
まとめ
ショートウッドの正しい打ち方や飛距離について紹介しました。
ショートウッドは難しそうですが、比較的簡単なクラブなので
無理せずにスイングするとミスが減ります。
また、ロングのセカンド等ラフに入ってしまった時にも使えるので、
使いこなせるように練習してみましょう。
ラフからのショットは難しいと思われがちですが、
ショートウッドはアイアンに比べてヘッドが大きく重心が低いため、
芝の上をクラブが滑りやすく、打ちやすくなります。
ただラフからショートウッドでボール打つときに気を付けなければならないのが、
どのくらい芝に沈んでいるかです。
素振りをしてみて無理そうだったら、諦める勇気も大事ですよ。
また、ボールが浮いている時もボールの下をすくってしまった
「天ぷら」と言われるミスになってしまうので気をつけましょう。
ショートウッドは男子プロゴルファーのように飛距離の出るゴルファーには
必要ないかもしれませんが、平均的な飛距離のゴルファーや女性ゴルファーには
特におすすめです。
また、ゴルフを始めたばかりの方や、3 Wや5W等の長いフェアウェイウッドが苦手な方には、
苦手意識をなくすために一度ショートウッドを使ってみるのもいいですね。
苦手なクラブを減らして、ゴルフを楽しくしていきましょう!
ショートウッドをうまく操るには、力まずに体をあまり動かさず
回転だけでスイングすることを心がけるといいですね。
一度、打ち方を覚えると強力な武器になること間違いなしですよ。